不眠症に対する知識。Q&Aを紹介いたします。

不眠症とは
不眠には色々なタイプがあります。

【不眠の種類】
入眠障害 ・寝つきが悪い。
中途覚醒 ・寝ついても何回も目が覚め熟睡できない。
早朝覚醒 ・夜明け前に目が覚めて、その後眠れない。
と大きくわけて3つのタイプがあります。

健康のために必要な最低限の睡眠時間はおよそ5時間くらいと言われています。一口に5時間といっても、眠りの 浅い(レム睡眠と深いノンレム睡眠 によって、個人差があります。睡眠時間が少ないことが不眠症というわけではなく、充分に眠った気がしないと思える状態が 不眠症の条件となります。
不眠の原因は、環境によるものや生活のリズムの乱れ、家庭・学校・職場などの心理的ストレスなど様々ですが、不眠症の多くは、ストレスからくる不眠症です。また、眠れないことがストレスとなって、悪循環に陥り、長期化してしまうこともあります。この場合は専門医のもとで、不眠の原因に応じた治療を受けることをお勧めします

FAQ
友人の睡眠薬をもらってのんでも大丈夫でしょうか?
大丈夫でないとはいいきれませんが、それは、友人にとって適切な処方が、自分にとってもたまたま適切な処方であった場合に限られます。しかし、そんな保証はないはずですから、やはり、基本的には控えるべきでしょう。
最近の睡眠薬(ベンゾジアゼピン系睡眠薬)は比較的安全な薬ではありますが、年齢・個人によって効き目が変わり、また、不眠の原因や不眠の程度もさまざまですから、不眠を改善するための処方にもかなり多くのパターンがあります。
自分にあった処方でなかった場合には、薬の効果が強すぎて長時間眠ってしまうなど、マイナスの作用が出現する可能性も多分にあります。
なお、睡眠薬にかぎらず、薬を気軽に人にあげてしまう人も少なくないようですが、ある人のために処方された薬をほかの人が飲むことは、実は違法にあたります。
眠れないので寝酒をするのですが、これは悪いのでしょうか?
アルコールをおいしく飲める人が、晩酌に適量飲んで寝付きを良くする分には問題ありませんが、「眠れないからアルコールを」と考えるのは危険です。アルコールは無理に飲酒すると、動悸・頭痛を起こしたり、寝付けたとしても早々に目が覚めてしまうことがあります。時にはアルコール依存症、あるいは肝障害を呈して、不眠症よりもはるかに恐い事態にもなりかねません
どのくらい眠らなかったら不眠症でしょうか?
適切な睡眠時間は各個人によって異なってきます。ロングスリーパー、ショートスリーパーなどと呼ばれることもありますが、何時間眠らなければいけないという定義などはありません。
著名人でも、かのナポレオンは3時間睡眠で有名ですし、レオナルド・ダ・ビンチは4時間おきに15分だけ眠るという不規則な睡眠習慣の持ち主でした。また人類史上最高の天才ともいわれたアインシュタインにおいては、1日10時間程度は寝ていたといわれています。
従って、各個人が「よい睡眠」がとれなくなり、生活になんらかの支障がでた時は不眠症と呼べることができるでしょう。

どうして夜は眠くないのに、朝は眠いの?
人は時間の手がかりが得られない環境(洞窟など)で、約25時間のリズム周期を持つことが近年の研究により、知られるようになりました。
しかし、「太陽の光」や「社会的な、人との接触や食事」などの因子により、毎日一時間ずつ時間を前進させて生活していると言われるようになっております。
これは、人のリズム自体が、外界リズムよりも長い周期を持っているため、どちらかというと遅れやすい傾向をもち、夜遅くまで起きていて活動し、朝遅くまで寝ている様になりやすいといえます。
参考文献:うつ病診療Q&A  川崎医大教授 渡辺昌祐 教授 著
睡眠障害〜眠りのメカニズム〜 伊藤 洋 著