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女性ホルモン関連治療(補充療法など)

A:『ホルモン補充療法(HRT)』

当院では、更年期障害の治療として『ホルモン補充療法(HRT)』を行っております。

「更年期」とは?

閉経前後の約10年間を指します。日本女性の平均閉経年齢は50歳。

そのため、一般的に40代半ば~50代半ばの時期が「更年期」となります。

更年期障害の主な症状

□ ホットフラッシュ(顔がほてる・急にのぼせる)

□ 汗をかきやすい

□ 肩こり・腰痛・手足の痛みがある

□ 腰や手足が冷えやすい

□ 寝つきが悪い・眠りが浅い

□ イライラする

□ くよくよする・憂鬱になる

□ 頭痛・眩暈が起こる

□ 疲れやすい

更年期障害が起こるしくみ

更年期障害は、閉経にともない卵巣の働きが衰え、女性ホルモンである

「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌が急激に減少することで起こります。

更年期障害の治療

更年期障害の治療法は3つあります。

①ホルモン補充療法(HRT)

②漢方薬による治療

③抗うつ薬・抗不安薬などによる治療

このページでは、①ホルモン補充療法(HRT)についてご紹介致します。

女性ホルモン補充療法(HRT)とは?

女性ホルモン補充療法(HRT:Hormone Replacement Therapy)は、減少したエストロゲン(卵胞ホルモン)を補充する療法です。

このHRTは、減少した女性ホルモンを補うため、根本的な治療法として最も期待されています!

女性ホルモン補充療法(HRT)の効果

揺れるハート ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり)発汗などの血管運動系の症状の改善

揺れるハート 動悸や知覚異常など自律神経系の不調の改善

揺れるハート 閉経後骨粗しょう症の予防と改善

揺れるハート 泌尿器・生殖器の粘膜が、萎縮や乾燥して起こる萎縮性腟炎や性交痛などの改善

その他にも…

光る星 悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす ⇒ 脂質異常を改善

光る星 不眠症状の改善

光る星 コラーゲンを増やし、肌のハリや潤いの改善

などの効果が期待できます!!   

女性ホルモン補充療法(HRT)に使われる薬剤

ホルモン補充療法(HRT)に使われる薬剤には、経口剤・貼付剤・塗布剤などがあります。

その中で、当院では貼付剤を処方しております。

投与方法について

子宮のある方と摘出した方で投与法が異なります。

子宮を摘出した方

経皮吸収型 エストラジオール製剤

エストラーナテープ

女性ホルモンを経皮的に補い、女性ホルモン低下による顔のほてり、のぼせ、異常な発汗等の血管運動神経症状を改善します。また、骨吸収を抑制し、骨密度を改善します。

※本剤は直射日光と湿気を避けて常温保存(1~30℃)。

子宮のある方

経皮吸収型 卵胞・黄体ホルモン製剤

メノエイドコンビパッチ

不足した卵胞ホルモンを経皮的補い、更年期障害に伴うあらゆる症状を軽減し、さらに黄体ホルモンの一種を配合することにより、卵胞ホルモンの子宮内膜への影響を軽減します。

※本剤は冷蔵庫(2~8℃)に入れて保管してください。

メノエイドコンビパッチ久光リーフレット

ベルトや下着のゴムがあたる場所など、こすれたりしわが寄りやすい場所は避けてください。●乳房には貼らないでください。●傷口や湿疹・皮膚炎のある場所には貼らないでください。

副作用について 

女性ホルモンの影響によって、不調を感じる場合があります。

□ 不正出血   

□ 貼付部位のかゆみ、発赤、皮膚炎

□ 乳房のハリや痛み

□ おりもの

□ 下腹部のハリ

□ 吐き気  等

※貼付部位のかゆみ(20%)発赤、皮膚炎では貼る位置を変える、また抗ヒスタミン剤、ステロイド軟膏を使用することもあります。帯下や乳房緊満感、乳房痛も頻度は5%以上ですが一過性で消失することがほとんどです。
また投与開始から3ヶ月くらいまでは不正出血が比較的高頻度で認められますが
半年以内におさまってくることがほとんど、長引く出血は生活への支障も多く、
HRTを中断する原因としても一番多いともいわれています。
副作用が続く場合 薬の頻度や量を調節していきます。

気になる時は我慢せず、医師にご相談ください。

女性ホルモン補充療法(HRT)とがん
 子宮内膜癌

長期的にエストロゲンを単独で使用した場合、子宮内膜癌が増加することが分かっています。

そのため現在では、子宮内膜癌を予防するために、子宮内膜の増殖を防ぐ黄体ホルモンを併用します。

子宮体癌

エストロゲンと黄体ホルモンを同時に服用すれば発生率が高くなることはありません。

乳癌

アメリカの研究によると、5年未満のHRTは乳がんになるリスクを高めないといわれています。
しかしエストロゲンと黄体ホルモンを併用して5年以上治療を継続した場合、
乳癌が増加する可能性があると言われています。

一方、子宮を摘出した方へのエストロゲン単独療法では、
明らかなリスクの増加は認められていません。

 

当院では、女性ホルモンの量を測る血液検査を実施しています。

更年期障害の症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

アイさくらクリニック

TEL 092-738-8733

 

更年期障害について 参考サイト

久光製薬株式会社

 

B:『低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤(LEP製剤)、プロゲスチン製剤ジエノゲスト』

LEP製剤とは経口避妊薬(OC)と同等の薬ですが、子宮内膜症や月経困難症の治療を目的としている薬剤のことです。(LEPレップ:Low dose Estrogen Progestin) 

月経前症候群・月経前不快気分障害などの治療で精神症状がより強い方はセロトニン強化療法などの薬物療法がより効果的ですが 身体症状が強い方はLEP製剤や漢方療法との併用も効果的です。
当院で治療している LEP製剤をご紹介します。
月経困難症は1:子宮内膜症や子宮腺筋症など器質的疾患にともなう器質性月経困難症と、2:原因疾患のない機能性月経困難症に分かれます。

当院で処方しているLEPレップ製剤

ヤーズ配合錠ごく少量の卵胞ホルモン薬(エストロゲン)と黄体ホルモン薬(プロゲステロン)が配合の薬。女性ホルモンの体内分泌をなだらかにする作用があり、排卵をおさえ卵巣や子宮を休ませます。そして、生理が軽くなり、月経困難症の痛みが緩和されるのです。子宮内膜症においては病巣の活動が低下し、病巣の拡大・悪化を防ぐ効果も期待できます。このような作用から、器質性・機能性を問わず月経困難症の治療に広く適用可能です。ただし、対症療法になりますので器質的疾患そのものを治すことはできません。血栓症のリスクの人や紙タバコを吸っている人(35歳以上で15本/日)・前兆のある片頭痛の人・肥満症・重度高血圧症の人には処方出来ません。 1日1錠同じ時間に服用します。ヤーズ配合錠は28日周期法で飲み始めは、原則として月経第1日目です。それより遅れた場合、妊娠リスクを考慮し、飲みはじめの1週間はホルモン剤以外の方法で避妊が必要です。最後の4日は偽薬です(服薬の習慣づけのため服用) 連続服用が120日に達した場合は、4日間休薬します。

ルナベル配合錠LD:卵胞ホルモン薬(エストロゲン)としてエチニルエストラジオール(EE)・黄体ホルモン薬(プロゲステロン)としてノルエチステロン(NET)が配合のお薬。既存の経口避妊薬(オーソ、シンフェーズ)と同一成分ですが、月経困難症に対する保険治療薬として新たに認可されました。血栓症のリスクの人や紙タバコを吸っている人(35歳以上で15本/日)・前兆のある片頭痛の人・肥満症・重度高血圧症の人には処方出来ません。 21日間飲み続け、その後7日間休薬します。
(当院では現在ルナベルLDを処方しています、エストロゲンが少ない新しいお薬ULD(Ultra Low Dose)はエストロゲンに起因する血栓症や頭痛、吐き気などの副作用のリスクを低減していますが、不正出血の副作用が増える可能性があります)

ジエノゲスト錠:黄体ホルモン系(プロゲスチン)の新しい子宮内膜症治療薬です。ミニピルと表現されることのあるお薬です。(ミニピル→女性ホルモンの黄体ホルモン(プロゲステロン)のみを含む単独ホルモン剤) 器質性・機能性両方の月経困難症に有効です。女性ホルモンの分泌をゆるめることで、卵巣機能を抑制し、また子宮内膜の増殖を抑えます。結果として、生理が軽くなり、月経困難症の諸症状が改善されます。 紙タバコを吸っている人・前兆のある片頭痛の人・肥満症・重度高血圧症の人でも処方出来るお薬です。月経2~5日目から連続服用するお薬、副作用としてほぼ100%に不正出血がみられます(通常の生理とは違う不正出血 出血の程度は人によって違います、かなり重度の人もいます)

 

C:OC(Oral Contraceptives)
OCとは避妊法の一つである低用量経口避妊薬です。卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類の女性ホルモンを配合されています。
当院で処方しているOC(Oral Contraceptives)

トリキュラー28 
合成ホルモンであるエチニルエストラジオール(エストロゲン)とレボノルゲストレル(プロゲスチン)の2種類が含まれています。

1:排卵を抑制する 2:子宮内膜の変化により受精卵の着床を驚かる 3:子宮頸管粘液を変化させ、子宮が子宮に到達しにくなるなど により 正しく使用すれば99%の避妊となります。
また 月経痛や月経過多の軽減・月経周期の安定化・子宮内膜症のリスク軽減効果も期待されます。
経口避妊薬としては日本で最も処方されている低用量ピルと言われています。

マーベロン
合成ホルモンであるエチニルエストラジオール(エストロゲン)とデスゲストレス(プロゲスチン)の2種類が含まれています。 トリキュラー28と同じ様に主には避妊目的で使用されます。
特長としてデソゲストレル(プロゲスチン)は副作用が少なく、エストロゲンとの相性が良いとされています。
副作用としてのむくみや体重増加が比較的少ない点が特徴です。
またホルモンバランスを整える効果があり、ニキビや脂性肌などの肌トラブルの改善が期待できます。特に、アンドロゲン(男性ホルモン)の作用を抑制する効果が強いため、肌質の改善を求める女性に選ばれることが多いです。

 

D:アフターピル

当院で処方しているアフターピルは 
■ノルレボ錠(正規品)
12,000円(税込)
※診察代・お薬代込み 

■ノルレボジェネリック(ジェネリック)
10,000円(税込)
※診察代・お薬代込み   
 

■支払方法
現金
各種クレジットカード
電子マネー
QRコード支払い
対応しております。  

詳しくは当院のアフターピルを後確認下さい。

 

 

 

 

 

 

〒 810-0001

福岡市中央区天神1丁目2-12 メットライフ天神ビル4階 (2016年10月1日から天神122ビル→メットライフ天神ビルに変更 2017年10月1日で併記(移行)期間終了)

TEL:092-738-8733