漢方(14番)半夏瀉心湯の勉強会

こんにちは、スタッフのエビです。

定期的に行っている勉強会ですが、今回はツムラさんにお越し頂き、
緊張やストレスを感じた時に起こる腹痛（下痢症状）に効く漢方薬
「１４番半夏瀉心湯はんげしゃしんとう」についての勉強会を行いました。

１４番半夏瀉心湯（はんげしゃしんとう）は主に腹部（消化器）の調整を行う働きがあります。
悪心、嘔吐があり食欲不振でお腹が鳴って軟便または下痢の傾向がある諸症状に効果があると
いわれています。　

◆このような症状の方に効果的です◆

半夏瀉心湯の効果には、
腹部の上半身＝冷ます（悪心・胸やけなどがスッキリ）
腹部の下半身＝温める（緊張をほぐす）　　といった特徴があります。　

また今回新たに、過敏性腸症候群（IBS）に伴う下痢に対する半夏瀉心湯の効果についての
研究結果が出たとのことで、それについても教えてくださいました。

下痢型過敏性腸症候群（IBS-D）の患者さんに半夏瀉心湯を１４週間服用して頂いたところ、
症状の改善率が、排便回数が60％改善、便形状の改善が55％改善という結果が出たそうです。

飲み方は、
成人は通常7.5ｇ（１包：2.5ｇ×3包）を１日２～３回に分けて食前又は食間に服用します。

また　過敏性腸症候群(下痢タイプ)にはこの14番が半夏瀉心湯が良いことの他に、
・過敏性腸症候群(便秘タイプ)には100番大建中湯
・過敏性腸症候群(便秘と下痢の混合タイプ)には60番桂枝加芍薬湯
が良いことも教えて頂きました。

処方ご希望の方は、診察の際医師へご相談ください。


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