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統合失調症の貼り薬 ブロナンセリン経皮吸収型製剤(ロナセンテープ)勉強会

こんにちは、スタッフのブロッコリーです🥦

 

今日は住友ファーマ株式会社の方より、統合失調症の貼り薬 ブロナンセリン経皮吸収型製剤(ロナセンテープ)について勉強会をしていただきました。

 

 

統合失調症の患者さんの症状としては、

 

陽性症状(ふだんはないものがある)として

〇妄想:監視されている、自分のことがテレビやラジオで発信されているなど実際にはないことを確信する

〇幻覚:周りに誰もいないが命令する声や悪口が聞こえる、ないはずのものが見える、何でもないものが歪んで見えるなど

〇思考障害:思考が混乱し考えに一貫性がなくなる、会話に脈略がなくなるなど

 

陰性症状として(ふだんはあるものがない)

〇感情の平板化:喜怒哀楽の表現が乏しくなる、身振り手振りが減る、言葉の抑揚の低下など

〇思考の貧困:比喩などの抽象的な言い回しが使えない、理解できないなど

〇意欲の欠如:自発的に何かを行おうとする意欲がなくなる、身だしなみなどへの関心の低下など

〇自閉(社会的引きこもり):他者とのコミュニケーションをとらなくなる

 

認知機能障害として

〇注意力の低下

〇記憶力減退

などが挙げられます。

 

 ブロナンセリン経皮吸収型製剤(ロナセンテープ)は国内では初めての統合失調症の貼り薬であり、飲み薬とは違った貼り薬ならではのメリット・デメリットについて教えていただきました。

 

メリットとしては

〇薬を飲みたくない方に向いている

〇消化管や肝臓での代謝を経ずに皮膚から吸収→全身血行へ移行するため、消化管の状態により吸収に問題がある方や肝臓が痛んでいる方に向いている

〇嚥下困難(薬を飲みこみにくい)な方に向いている

〇血中濃度が一定になるため、濃度が上がった際に出るような副作用がでにくい、濃度が下がって効果が落ちることが少ない

など。

 

デメリットとしては

〇貼った部分にかぶれなどの皮膚反応が生じる可能性がある

などがあります。

 


 

気になる方は医師にご相談ください❕

 

スタッフのブロッコリーでした

 

 

 

 

 

 

 

 

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