HDSSスコア（Hyperhidrosis Disease Severity Scale）
HDSSスコア（Hyperhidrosis Disease Severity Scale）は、
多汗症（過剰な発汗）の重症度を評価するための簡便な自己評価ツールです。
これは、多汗症患者さんの生活の質（QOL）に対する発汗の影響を測定するために使用され、
治療の効果を評価するためにも用いられます。
HDSSスコアの特徴と目的
- 簡便性: HDSSは簡単な質問形式で、多汗症の症状がどの程度生活に影響を与えているかを
患者さん自身が評価します。 - 目的: 多汗症の重症度を分類し、適切な治療計画の立案や治療効果のモニタリングに
役立てるためのものです。
HDSSスコアの評価方法
HDSSスコアは、以下のような質問を用いて、患者の発汗が日常生活に
どれだけ影響を与えているかを評価します。
- 質問内容: 「あなたの発汗は、どの程度日常生活に影響を与えていますか？」
- 回答選択肢とスコア:
- 1点: 発汗は全く気にならず、日常生活に影響はない。
- 2点: 発汗は我慢できるが、時々不快を感じる。
- 3点: 発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に影響を与える。
- 4点: 発汗は我慢できず、日常生活に常に影響を与える。
HDSSスコアの解釈
- 1点〜2点: 軽度の多汗症。日常生活に与える影響は軽微で、
治療の必要性は低いと考えられます。 - 3点〜4点: 重度の多汗症。日常生活に大きな影響を及ぼしており、
積極的な治療が推奨されます。
▼ HDSSスコアの使用例 ▼
- 治療効果のモニタリング: 初回のスコアと治療後のスコアを比較することで、
治療の効果を評価できます。
例えば、治療前に4点だったスコアが治療後に2点になった場合、
治療が症状の改善に有効であったと判断されます。 - 治療の適応判断: 初診時にHDSSスコアを用いて、患者さんに適した治療法を
決定するための参考にします。
まとめ
HDSSスコアは、多汗症の重症度を簡便に評価するための有用なツールです。
このスコアを使用することで、医師は患者さんの症状の程度を把握し、
適切な治療法を選択するための手助けを行えます。
また、治療の効果を継続的にモニタリングするためにも有効です。
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