私達の身体には「免疫」という働きがあります。
細菌やウィルスなど、身体に害を及ぼすものを退治するために、
私たちの身体は「抗体」をつくり、
その「抗体」が外敵の抗原と戦って身体を守っています。
これが「免疫」です。
しかし、何らかの原因で、身体に害がないものにも「免疫」が発動してしまうことがあります。
このように、本来は反応しない異物に対して、
免疫が過剰な反応をすることを「アレルギー反応」といいます。
身体がいったん「異物」と判断すると、その物質が侵入するたびにアレルギー反応は起こります。
日本人のおよそ3人に1人は何らかのアレルギーがあるといわれ、今後も増加が予想されています。
≪ アレルギー疾患の4分類 ≫
■I型アレルギー(即時型)
アレルギー性鼻炎(花粉症、ハウスダスト)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性胃腸炎、食物アレルギー、薬物アレルギー、蕁麻疹、気管支喘息、アナフィラキシーショックなど。
IgE抗体というタンパク質が中心となったアレルギー疾患になります。
■Ⅱ型アレルギー(細胞傷害型)
不適合輸血、Rh不適合妊娠、自己免疫性溶血性貧血(AIHA)、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、Goodpasture症候群、慢性甲状腺炎、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、重症筋無力症など。
自己の細胞(赤血球や血小板や甲状腺など)に抗体が結合することで生じます。
■Ⅲ型アレルギー(免疫複合型、アルサル型)
SLE(全身性エリテマトーデス)ループス腎炎、急性糸球体腎炎、過敏性肺炎、血清病、関節リウマチなど。
抗原と抗体が複数結びつき、複合体として組織に沈着。そこから活性化され、炎症を引き起こします。
■Ⅳ型アレルギー(遅延型)
接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、ツベルクリン反応、アレルギー性脳炎、金属アレルギー、腫瘍免疫、感染アレルギー、ギラン・バレー症候群など。
I~Ⅲ型と違い、Ⅳ型だけ細胞性免疫が関わっています。
以上の様にアレルギー疾患は
大きく4つのグループに分かれています。私たちが疾患として認識しているのは殆どがⅠ型アレルギーの疾患ですが、多彩な病態があるのがアレルギー疾患です。
- アレルギーとは
- 主なアレルギー疾患
- アレルギーの検査
- アレルギーに使われる西洋薬 (👷工事中)
- アレルギーに使われる漢方薬