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発達障害の薬物療法について

当院の発達障害の薬物療法について
当院では、ADHDに対しての治療を行っております。
※ASD(自閉スペクトラム症)・LD(学習障害)の方の対応は行っておりません

当院では、18歳以上のADHDの方に対して薬物療法を中心に症状の緩和を図りながら、
心理士によるカウンセリング等で自己理解を深めるお手伝いをしていきたいと考えています。

ADHDのはっきりとした原因は不明ですが、現在のところ神経伝達異常(シナプス間のノルアドレナリン、ドパミンが不足)により症状が出るとされています。
そのため薬物療法ではノルアドレナリンやドパミンの不足を補うお薬などが使用されます。

現在日本でADHDに適応するとされる薬剤は下記の通りです

 

コンサータ

ストラテラ

インチュニブ

  中枢性 非中枢性 非中枢性
向精神薬 第一種向精神薬 向精神薬の該当なし

向精神薬の該当なし

作用

精神活動を高める興奮剤
(ドパミンとノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

ノルアドレナリン
再取り込み阻害薬
前頭前皮質における
シグナル伝達を増強
適応 注意欠陥・多動性障害
(AD・HD)
注意欠陥・多動性障害
(AD・HD)
注意欠陥・多動性障害
(AD・HD)
用法用量 1日1回 朝 経口投与

1日1~2回 経口投与

1日1回 経口投与
当院での処方 現在、新規で
処方しておりません。
処方可能 処方可能
特徴 集中力や注意力、また多動性・衝動性が改善されます。服用後、効果はすぐ現れ、効果は最も強いのですが、精神的依存リスクや耐性の問題、睡眠障害、食欲不振などの副作用があります。当院では新規では処方しておりません。

脳の覚醒作用なしにADHDを治療する薬としてはストラテラが世界初です。
注意力が高まったり気分の波が少なくなることが期待されます。依存性や耐性の問題はありませんが、効果が得られるまで数週間を要します。

ADHDの主な症状である不注意、多動性、衝動性の全てに対して効果を有する薬です。
特に多動と衝動性、感情に対する効果が期待される当院で最も処方されているお薬です。


以上の三種類となっています。
これらの薬剤を服用することによって、ADHDの主な症状である不注意・多動性・衝動性をある程度は緩和することができるという報告がなされています。
また 発達障害の患者さんは気分障害(うつ病など) 不安障害(対人緊張症など)などは思春期以降増えてきますので、それぞれの治療も併せて行っていきます。

※上記の薬の中でコンサータは中枢性薬剤です。現在コンサータの処方に関してはADHD適正流通管理システムにより処方が厳格になっております。当医院は原則新規での治療は非中枢性薬剤を使用する方針です。転院の場合で前医でコンサータを使用されていても当院で新規での処方は原則行わない方針です、御理解のほどよろしくお願い致します。


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