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インポスターシンドローム:自分を過小評価しないで

インポスターシンドローム(症候群)とは、自分自身を過小評価してしまい、
自分が自分の成功や成果を受け入れられなくなってしまうことを言います。
「詐欺師症候群」「ペテン師症候群」とも訳されます。

最近では、映画ハリーポッターシリーズで知られるエマ・ワトソンや、
ミシェル・オバマ元大統領夫人がインポスターシンドロームであることを公表し、
話題になっています。

精神疾患ではありませんが、自分自身の能力を過小評価し、自分が他人に嘘をついているように
感じることはうつ病や抑うつ症状の原因になることも
あります。

 

インポスターシンドロームって何?

インポスターシンドロームは、自分に自信がなく、成功や評価に値しないと感じる状態を指します。

自分の力で何かを達成し評価された時「自分はそんな評価には値しない」と、
他の人たちから「詐欺師」だと思われてしまうのではないかと恐怖すら感じてしまいます。

この症状は仕事、家庭生活、学業などあらゆる面で現れます。

 

インポスターシンドロームチェック

□ 何かを任されたり、始めようとするときに「失敗したらどうしよう」と不安を感じる

□ 他人から称賛されたりほめられるのが苦手である

□ 常に他人を比較し、自分が劣っていると感じる

□ 少しのミスも許せず完璧にしなければならないと必死になる

□ 成功を偶然と感じたり、だれでもできることだと思う

□ 人から褒められるとプレッシャーを感じる

 

インポスターシンドロームを克服する方法
  1. 自分をほめてあげましょう
    毎日寝る前に今日の自分を振り返り、小さなことでも出来た自分を認めましょう。
    例:朝ちゃんと起きられた。えらい!などさいごに「えらい」とつけることが大事です。
    どんな小さなことでも、人と比べず自己満足でいいので書き出してみてください。
     
  2. 完璧主義をやめてみる
    自分に厳しい人ほどインポスターシンドロームに陥りがちです。
    ストイックなのは悪いことではありませんが、自分を追い詰めて苦しめる原因にも
    なりますので、「いい加減」を目指してください。
     
  3. SNSを見ない
    いわゆる「盛っている」きらびやかな写真や、成功している姿を載せていることも多い
    SNSを見ていると、自分と比較して自身を低下させる原因になります。
    できるだけSNSと距離を置きましょう。
     
  4. サポートを求める
    アドバイスやサポートをしてくれる人がいれば、その人を頼ってみましょう。
    専門家の助けを借りるのもひとつの方法です。
     
  5. 今に集中する
    過去の失敗や未来への不安を感じることが心を疲弊させる原因になることがあります。
    余計なことは考えず目の前のことに集中して取り組みましょう。
     
まとめ

「インポスターシンドローム」は多くの人が経験します。
長引くと心の健康に影響を及ぼすことがありますが、適切なアプローチやサポートを受ければ
克服することができます。自己評価を向上させ、自分自身を信じることは、幸福な生活を送る
第一歩です。自分を信じましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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