2024年2月の中旬に別府にある社会福祉法人「太陽の家」を訪問してきました。
「太陽の家」は別府出身の日本のパラリンピックの父と呼ばれる中村裕博士により
「保護より機会を」No Charity but a chance
「世に身心障がい者はあっても仕事に障害はあり得ない」
という理念のもと1965年に創設されました。
亀川駅からほど近い広大な敷地に「太陽の家」はあります。
本部の大きな建物の周りには、まるでひとつの街のように、住居や銀行、スーパーマーケット、スポーツジムなどの生活の場や、オムロン、ソニー、ホンダ・三菱商事・デンソーなど大企業と提携した「働く場」があって、多くの障がいの方や(そうでない方)が働いています。
一部見学をさせていただきましたが、車いすが通れる広々とした清潔なオフィスには海外からの就労者も含めたくさんの方が作業をされていました。
「ここの人達は、飲みに行くことも多いので、タクシーの運転手さんも車いすを載せるのはお手の物なんですよ」
最近言われ始めた「ダイバーシティー」がこの地域にはもっと早くから根付いているのを肌で感じることができます。
企業の他にもスーパーマーケットのレジにいる方は全員障がいのある方で、お店には障がいの有無にかかわらずたくさんの市民の方が訪れて賑わっていましたし、ドローンサッカーアリーナが常設されていたり、ロボケアセンターではサイボーグ「HAL」よるリハビリトレーニングなど、多種多様な取り組みが行われていました。
太陽の家ミュージアムでは、「太陽の家」の歩みを知ることができます。
太陽の家のトレードマークである麦と太陽。
麦のように踏まれても太陽に向かってぐんぐんと成長することを意味するこのマークには、このような取り組みをすることが理解されるまでにはとても長い時間と労力がかかったのだろうと想像をすることができます。
パラリンピックで使われるトーチが展示されていたので持ってみましたが思いのほか重い!
その他にも障がいを持つ方が作業しやすいような部品が展示してあったり、各企業の取り組み、車いすバスケや車いすテニスに使われる車いすを体験することがもできました。
別府の町に作られた太陽の家は私の仕事との共通点もあり、とても興味深く見学させていただきました。
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別府観光の生みの親、油屋熊八の像(あぶらやくまはちのぞう)
別府はとても心地良く、癒やされる街でした!!
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