先日 ある研究会がありました。
うつ病・パニック障害フォーラムで パニック障害の権威の先生 清水栄司先生 のお話を聞きました。
パニック障害は今では 市民権を得ている疾患と思いますが、パニック発作が出て、まずは救急病院や内科での診察が行われても、その後、専門医である 精神科や心療内科で十分な治療がされていないケースも多々あるとのご指摘、そのとおりだと思いました。
パニック障害重症度尺度 PDSSなどにて正しく評価し、薬物療法と平行して、認知行動療法も適切に行われるようになってほしいと、認知行動療法の取り組みの概略をご紹介していただきました、大変勉強になりました。
不安からくる身体症状、それに対しての感情のコントロール。不安から来るものの考え方を言葉に出して、明確にして、整理する。体の症状に対し、慣れる練習(暴露療法) などなど 治療で『不安は下がるもの、慣れるものという考え(認知)を学ぶもの』とのことがを伝えていくことが 今更ながらにとても勉強になりました。
また 九州大学の 吉田敬子教授の 『妊産婦のうつ病の診断と治療の留意点』のお話
まずは、産後うつ病についてのレクチャー。 吉田先生が福岡市と九州大学で妊産婦の精神的問題に対する共同研究のお話、10年以上前からの取り組みで 立派な研究をされていることの敬意を表します。 産後うつ病は産後の産婦さんの10~30%にみられる頻度の高い疾患。 育児疲れ、育児不安と軽く見逃されているケースも多々ある、早期発見、早期からのケアの必要性。 産後の母親のメンタルヘルスと育児支援の取り組みなど、本当に熱心に、精力的に活動されているのがよく分かりました。
最後に 『妊産婦さんへの質問票などの取り組みから出産後早期からの育児支援、地域の受け皿は出来ました』 それで 『この後は 地域の精神科医 心療内科医 内科で抗不安薬を処方している先生方の行動が必要になってきます!!会場の皆さんのお力が必要です・・』 と ドキッとしました。
妊産婦さんに対してこれからもっと積極的に治療の援助が大切だし、するべきだと思いました。
有難うございました。
さあ これからも仕事頑張るぞーー。