ご報告が遅くなりましたが。2013年7月4日(木曜日)
RKB毎日放送 今日感テレビ 『いまどき調査隊』に出演しました!!
今回のテーマ 心因性疼痛は身体表現性障害の一つといわれてるもの。
WHOの診断基準 ICD-10の持続性身体表現性疼痛障害に相当します。
しっかりした検査を行ってもそれに相当する異常が見つからない疾患、心因が起こしている可能性があるのですが、患者さんは心因を否定する、もしくは情緒的葛藤や心理的社会的問題の存在に気づいていないことが多い。
今回は 作家の 夏樹静子さんの実体験に基づいた著書
『腰痛放浪記 椅子がこわい』の内容を織り交ぜての取材。
実際 急性疼痛から慢性疼痛に変化してしまうと 実際の異常はすでに治癒し、
解決済みのはずの痛みが 強く続いていることがある!!
痛みは大きく分けて
1:侵害受容性疼痛 2:神経障害性疼痛(神経因性疼痛) 3:心因性疼痛の3つに分かれると言われていますが。
心因性疼痛は本人も辛いし、治療者側も対応に苦慮するもの。
痛みの原因の受容体・受容器の問題は解決しても 大脳皮質の体性感覚野が痛みの局在性や強度・質を感じる部分でありますが、一方大脳辺縁系(島皮質、帯状回、扁桃体)にも信号が送られます、そこは痛い時に感じる不快感や悲しみなど痛みに関する感情的な部分を司ります。
慢性的な痛みがある人は 心理検査などをしてみると 神経症化していたり、不安・抑うつ状態が強く見られていたり。心理的治療の必要性が大きいのです。 また 一般の鎮痛剤(NSAID)・オピオイド系の薬が効果が無い場合、安定剤や抗うつ薬・転換の薬が著効することがあるのです。
慢性の痛みに 線維筋痛症という疾患もありますが、これも SSRIやSNRI 抗てんかん薬 などが著効する場合もあります。
いずれにせよ、痛みは 生活の質を著しく低下させる重要な疾患!!
痛みのない生活、痛みから解放された生活に心療内科医もお手伝いが出来るようになりたいです。
RKB今日感テレビのスタッフの方々、古田厚子さん 有難うございました。
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