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レジオネラ肺炎

2011年4月3日 日曜日

聴きなれない言葉ですが、現在 東日本大震災の被災地で流行りつつある肺炎です。

レジオネラ菌が原因の肺炎ですが、このレジオネラ菌は温泉・サウナ・ジェットバス・ビルの冷却塔などに潜んでいると言われています。

また一般の土壌にも含まれて、津波などに飲み込まれた後に起こる肺炎  誤飲性肺炎の一部にレジオネラ肺炎が発症してしまうようです。

乳幼児や高齢者に多く発症してしまします。 日和見(ひよりみ)感染といって免疫力が弱っている時に感染するといわれています。 

ちなみに人から人へは感染しません。 感染者を感染予防のために隔離する必要はありません。

重症例にはせん妄など(精神症状の一つでちぐはぐしたやり取り、場所や時間の認識がずれたり、変なことなどを言い出すなど)の症状も時にみられます。 重症例は死亡することもあるので早期の治療が必要です。

抗菌剤の治療が有効なのですが、ニューキノロン系(クラビット・タリビット・アベロックス・ガチフロ・シプロキサン)やマクロライド系(ジスロマック・クラリス・ルリッド・エリスロシン)のお薬が被災地に届けば・・・と思います。


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