セアカゴケグモ講習会に行ってきました。
福岡市が主催した講習会で 福岡市役所 行政棟15階 会議場で行われました。
福岡市保健福祉局生活衛生部生活衛生課長の 渡邉 政彦さんから
『福岡市におけるセアカゴケグモの状況について』
もともとセアカゴケグモはオーストラリアに普通に生息しているクモ
毒を持っているのは メスのみ!! メスは雄と比べてとても大きく(比較するとオスに比べメスは巨大です)
問題になっているのは やはりメス 日本で最初に発見されたのは 平成7年 1995年
福岡市は平成19年 2007年 東区のコンテナターミナルで発見されました。
以降 徐々に 増えているようで H24年9月に 福岡市で最初の咬傷事故が発生しました。
元々 セアカゴケグモの性質はおとなしく、自分から襲ってくることはないようですが、日当たりがよく地面に近い、人工構造物の隙間(スキマ)に固い糸で不規則な巣を作っているようです。庭先に置いている長靴の中に入ってりることもあり、そのまま履いてしまって咬まれたケースもあるので、庭に置いている靴など履くときは注意!!
九大名誉教授 医療法人財団 はまゆう会 相生リハビリテーションクリニック パーキンソン病養育センター 井上尚英先生 からも講義
『セアカゴケグモの生態・咬傷・その対応』
オスは生命力が弱く、6-7か月の命ですが、メスは2-3年生きます。
噛まれて問題になるのはメス(雌)のみ オスに噛まれても大丈夫です。
セアカゴケグモは一般の家庭用殺虫剤で駆除できます しかし素手で触らない様に、もし噛まれたら 針で刺されたような痛みを感じ、数分から1時間後には局所の痛みがはじまり、時間経過とともに拡大、増強し激痛を訴えるケースもあるようです。 咬傷部位には 紅班と浮腫 発汗 立毛が観察されるようです。
セアカゴケグモ咬傷 の時
1度(軽症) 無症状 ないし 咬傷部位に限局する疼痛
2度(中等度) 患肢の疼痛や発汗に及ぶがバイタルサイン(血圧・脈・呼吸状態など)は正常
3度(重症) バイタルサインの異常や嘔気・嘔吐・など全身症状に及ぶ。
幸い 抗毒素血清が 福岡市立こども病院と福岡市民病院には確保されているよです。
抗毒素血清が使用されるようになって死亡例は殆どなくなっているようです。
診断の時に重要なのは 特別な検査がないので セアカゴケグモに咬まれた証拠が大切、 咬まれたと思って、その死骸があればビニール袋に入れて持参しましょう!!
また セアカゴケグモを発見したら 市役所の生活安全課へ一報を!!
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