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社会・社交不安障害の緊張場面

2011年8月1日 月曜日

社会不安障害の患者さんで 緊張の場面をお聴きすると、 △△は大丈夫だけど、〇〇は緊張する・・・など場面選択的な緊張感・恐怖感を感じている方が時におられます。 

スピーチ恐怖は社会不安障害でよくみられる症状です。 一般的には 大勢の聴衆者がいる演台に登り、マイクで話をする時など、恐怖を感じる方が多いです。 自分の声がマイクで大きくなり ドキドキ、おどおどするのものですが、先日の患者さんは マイクがあると緊張しないのですが、マイクが無いと、とても緊張する。 自分の声を大きくしないと聞き取れないと思うと、大きい声を出す事に恐怖を感じるのです・・・

また 『知り合いの前』 と 『見知らぬ人の前』で どちらが緊張するか?

Aさん:会社の社員だと(上司などの偉い人の前でも)緊張しないのですが、知らない人の前でスピーチをする場面だと 猛烈に緊張します・・・

Bさん:知らない人だと大丈夫です・・・緊張はしますが、何とか大丈夫です、しかし知り合いの前では(知ってる人がいるだけで)とても緊張します

また ある患者さんは スピーチの時 立っている前に台があると大丈夫という事に気づきました。台が無い時はとても緊張します。

患者さんによって、どういう場面が緊張するか 人それぞれ違いがあるのですよ。 無意識レベルで過去の失敗体験(外傷体験)が 不安の先取りをしている様ですね・・・

でも 大丈夫です!! 社会・社交不安障害は治療で克服出来ますよ!! 

不安・緊張から開放され 患者さんの自信を取り戻し、本来の能力が発揮される事のお手伝いをこれからもさせていただきたいと思います。

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