むずむず脚症候群RLS(Restless　Legs　Syndrome)

むずむず脚症候群RLSという疾患を聞いたことがありますか？

その言葉のとおり、もっとも基本となる症状は：足のむずむず感、異常感覚は痛み、不快感、虫がはう感じ、かゆみなど多彩な表現で訴えられます。

足を動かすと、少し楽になるため、足をバタつかせたり、歩き回ったりする方もおられます。　困ったことに　症状は夕方～夜間に悪化するため睡眠障害を伴い疲れが溜まってしまいます。　不眠症の１０人に１人がこの病気であるとも言われています。

このむずむず脚症候群は夏場に症状が悪化すると言われています。　発汗(汗)などによって、体のミネラル(電解質)バランスが崩れることが要因の一つです。

むずむず脚症候群RLSの誘因として

鉄欠乏性貧血　慢性腎炎(特に透析中）　胃切除後の方　慢性関節リウマチの方　パーキンソン病　ビタミンB欠乏症　カフェインの摂りすぎ　三環系抗うつ薬　葉酸欠乏症　多発神経炎などなど

なかでも　鉄欠乏性貧血は頻度が高く、むずむず脚症候群RLSの症状の方の検査として、血清鉄・フェリチン・TIBC・赤血球・血色素などは必須です。

鉄不足があれば　まずは食事の工夫と、鉄剤の服用。　鉄剤は胃部不快感・便秘など胃腸系の副作用が出ることがあるので、プリンペランなどの胃薬と一緒に服用することをお勧めします。

当院では副作用が比較的少ないと言われている、フェルムカプセルを使用しております。　どうしても駄目な人には血管注射(フェジン)で補給！！

鉄剤で効果が無効な時は　むずむず脚症候群RLS専用のお薬　ビシフロール また　抗てんかん薬の分類に入るクロナゼパム(リボトリール)・ガバペンチン(ガバペン)などが効果があると言われています。

これから夏にかけて　十分な質の良い睡眠を確保することが夏バテ予防にもなります。　むずむず脚症候群RLSかな？　と思われる方はどうぞご相談ください。


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