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「漢方シリーズ 夏バテの次は秋バテ?」

今年の夏も猛暑でした。体調を崩された方も多いのではないですか。
10月に入っても台風の心配をしないといけない今年、気圧が低い時は体調を崩す方も多いのではないでしょうか?
夏バテの次は秋バテに注意してください!!
秋バテとは夏から秋にかけての気候の変化や寒暖の差による「自律神経の乱れ」や、夏場同様に冷たいものを取ってしまう、冷房を効かせすぎるといった行動から、からだに「冷え」が生じることにより、だるさや疲労感、食欲不振、免疫力の低下といった夏バテと似た状態に陥ることをいいます。
対策としては生活習慣の改善が必要不可欠です。
食事、入浴、運動、睡眠といった日々の行動をもう一度見直しましょう。
しかし、それでも体調を崩してしまった場合は漢方を試してみるのもありです!!
今回はそれぞれの症状に合わせて4つほど漢方を紹介します。

①    補中益気湯【ほちゅうえっきとう(41)】
補中益気湯は漢方の中でも有名な処方の一つで、胃腸の働きをよくして体力を回復させる漢方です。体力と気力を補い、免疫力を向上させる効果が期待できます。しっかり休んでも疲れが取れない、食欲がない、脱力感があるといった方に適しています。

②    半夏白朮天麻湯【はんげびゃくじゅつてんまとう(37)】
自律神経が乱れると、体内の水分が滞ることなどから冷えが生じてしまいます。また、自律神経が乱れると同時に胃腸機能も低下してしまいます。半夏白朮天麻湯は水分の滞りや胃腸機能を改善させる漢方です。水分の取りすぎでお腹がぽちゃぽちゃしてしまう、さらにめまいなどが生じる方に適しています。

③    参養栄湯【にんじんようえいとう(108)】
人参養栄湯は体内の栄養状態を改善させ、からだ全体を温める漢方です。疲れやすい、食欲不振といった症状にも効果が期待できます。また、冷房などによりからだ全体が冷えてしまう、血色が悪いといった方に適しています。

④    武湯【しんぶとう(30)】
真武湯は、お腹を温めて身体機能を改善させる漢方です。体内の水分の巡りを改善し、循環を促進させ、からだを温めることで寒さを取り除く作用が期待できます。特にお腹から冷えるようなタイプの方に適しています。

みなさんはどの症状ですか?
季節の変わり目となるこの時期だからこそ、体調管理には気を付けましょう!
 

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