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『漢方シリーズ 便秘の漢方!』

毎日の排便と健康は密接に関わっており、健康のバロメーターともされています。

突然ですがみなさんは便秘に悩まされていませんか?

日本内科学会では「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」を便秘と定義しております。現代社会では便秘に悩まされている方も多く、特に女性では2人に1人が便秘とも言われています。

 そこで今回は便秘を改善する漢方薬について解説します。

便秘の漢方薬とは言っても、それぞれの体質に合わせたものが存在し、体力や排便の状態、便秘に伴う諸症状によって、おすすめの処方が異なります。その中でも症状に合わせた代表的な漢方薬を紹介いたします。

・桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)61番
 

下腹部に抵抗圧痛、冷えのぼせがある、

月経前後の症状憎悪があるような方が適しています。
 

・三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)13番 

のぼせ気味、顔面紅潮、いらいら、不安、不眠があるような方が適しています。

 

・大柴胡湯(ダイサイコトウ)8番  

かた太り、高脂血症、高血圧、いらいら、胸脇苦満があるような方が適しています。
・防風通聖散(ボウフウツウショウサン)62番 

太鼓腹、脂肪太り、高血圧、むくみがあるような方が適しています。
 

・乙字湯(オツジトウ)3番  

弛緩性便秘に、痔疾患を伴うとき、肛門部の疼痛・出血などが見られる方に適しています。
 

・大黄甘草湯(ダイオウカンゾウトウ)

腸管を刺激して排便を促します。下剤の基本処方として使われている漢方です。

・麻子仁丸(マシニンガン)126番

下剤の服用で強い腹痛や下痢を生じる、便は出ても兎糞様でコロコロしている

熱感があるような方、比較的体力がない方に適しています。
 

・潤腸湯(ジュンチョウトウ)51番

麻子仁丸が適しているような方でさらに乾燥が強い場合に適しています。
 

このようにそれぞれ体質に合わせた漢方を選択することが大切です!!!

食生活、水分の補給(特に寝る前のコップ1杯のお水(硬水がベター))、乳酸菌食品
適度な運動なども工夫しながら漢方を使用すると良いですね!!! 

みなさんもしっかり毎日の排便管理には気を付けてくださいね!!

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