“夏バテ”でもなく“5月病”でもない、『春バテ』。あまり聞き馴染みがない方が多いと思いますが、その名の通り、春に体調を崩すことをいいます。
一体、どういう要因や症状があるのでしょうか?
<『春バテ』の原因はなに?>
春は、偏西風と低気圧の関係で気圧の変化や寒い真冬から暖かい春の“寒暖差”が大きくなる季節です。また、新年度で引っ越しや入学・就職・転勤などによる新生活や環境の変化によって自律神経が乱れてしまい、身体的・精神的に体の不調をきたすことがあります。
春は1年の中でも特に寒暖差が激しく、身体が対応するために自律神経のバランスが崩れます。暖かくなることで、自律神経の1つのリラックスモードにする副交感神経(ブレーキの役目)が強く働くようになり、疲れやだるさが生じます。(交感神経は、活発モードにするアクセルの役目になります)
また、新型コロナウイルスの感染拡大により、外出自粛や生活環境の変化によって生じた不安・ストレスの影響もあるため、「気分が落ち込む」という訴えが春バテの症状の中で最も多くなりました。
年度が変わり、環境の変化が出る3月・4月・5月は新しいことに向けて前向きに頑張っているのにもかかわらず、周囲との関係が思い通りにならないことも知らず知らずのうちにストレスになってしまうことも原因となります。
< 思い当たる症状はないですか? >
▼春バテに“陥りやすい人”の特徴
✓新年度に、自分自身もしくは家族に生活の変化が生じた
✓几帳面で何事にも一生懸命に頑張る
✓ゴールデンウィークには、毎日ぎっしりと予定を立ててある
✓朝起きたときに「今日はよく寝たなぁ」と思うことが少ない
✓運動が嫌い。散歩などにも行かない
✓愚痴を話せる人が周囲にいない
▼春バテの症状
・倦怠感、疲労感
・やる気の低下
・イライラする、不安になる
・頭痛、めまい、立ちくらみ
・肩こり
・食欲不振
・腹痛、下痢
・寝付きが悪い、眠りが浅い etc…
<春バテ対策を心掛けよう!>
「春バテ」をしないためには、“自律神経を整える”のが大切です。「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経から成り立つ自律神経は、体の器官を調節するため24時間働き続けています。予定を詰めすぎず、ストレスを溜めないよう仕事やプライベートを調整しましょう。
その他に、有効な対策をご紹介します。
●寒暖差対策
春時期のファッションは薄着になりがちです。外出時は、上着やカーディガン、ストールなどを持ち歩きましょう。また、夜になると気温が下がる日もあるので冷え対策として、カイロや温熱シートで血流が多く流れている血管部分を温めましょう。
●入浴をしてリラックス!
入浴は冷えた身体を温めるだけでなく、血流が良くなって副交感神経が優位になるので、乱れた自律神経の改善が期待できる効果も!シャワーで済ませず、38度~40度の湯船に10分~15分入るのがベストです。(42℃以上の熱めのお風呂に浸かると交感神経の優位を促してしまうので要注意)
●適度な運動
30分程度のウォーキングやジョギング、散歩といった身体を動かすことで体温が上がり、血流が良くなるので冷え防止にもなります。また、適度な運動は気分転換にもなるのでストレスの発散効果も期待できますよ。運動習慣のない人は筋トレやストレッチ、ヨガなどでもOK!
いつまでも継続できるように自分に合った運動習慣を見つけましょう。
●食事を見直す
噛む動作によって脳は安らぎを感じるといわれています。食事は1日3回しっかり摂りましょう!食事の時間を確保することで心に余裕も生まれますよ。
起床時には、コップ1杯の水を飲むのもオススメです。
いままさに、春バテ真っ最中の方も多くいらっしゃると思います。無理せず、リラックスする時間を確保しながら春の季節を乗り越えましょう!
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