脳腸相関(Brain-Gut Axis) という言葉をご存知ですか?
脳腸相関(Brain-Gut Axis)は、脳と腸が相互に影響し合う仕組みのことです。
脳と腸は、神経やホルモンを介して密接に連携しており、ストレスや感情の変化が
腸の動きや状態に影響を与え、逆に腸の健康状態が精神的な健康にも影響を考えられています。
夏バテは、暑い季節に体力や食欲の低下、疲労感、消化不良などの症状が現れることを言います。
主な原因は暑さや湿気による体のバランスの乱れや水分や栄養素の不足ですが、
脳腸相関も夏バテに関与していると考えられています。
脳腸相関において、腸は「第二の脳」とも呼ばれる重要な役割を果たしています。
腸内にはおよそな数の微生物が存在し、これを腸内フローラといいます。
腸内フローラは、食物の消化・吸収だけでなく、免疫調節や栄養素の生成にも関与しており、
体の健康には常に存在しています。
まず、脳が腸に続く例として、ストレスが挙げられます。
脳はストレスを感じると、腸に対して直接的または間接的に影響を与えます。
ストレスホルモンであるコルチゾールが増加すると、腸の運動が前進し、
腹痛や下痢などの消化器症状が現れることがあります。
また、ストレスが持続すると腸内フローラのバランスが乱れ、免疫力が低下し、
感染症になりやすくなる可能性もあります。
逆に、腸が脳に影響を考慮する例として、腸内フローラが挙げられます。
腸内フローラがバランスを整えることで、脳内の神経伝達物質の生成にも影響を与えます。
セロトニン神経という伝達物質は、幸福感やリラックスを促進する役割がありますが、
腸内フローラのバランスが乱れるとセロトニンの生成が低下し、
不安やうつ症状が発生する可能性があります。
また夏バテについてですが、 夏バテの主な原因は暑熱や湿気による体のバランスの乱れとされていますが、
脳腸相関も夏バテに関与していると考えられています。
まず、暑い季節には体温調節が危険になります。暑さによるストレスや不快感が増えることで、
脳がストレスホルモンの分泌を警戒し、腸の動きを不快にする可能性があります。
その結果、消化不良や下痢といった夏バテの症状が現れやすくなります。
また、暑い季節には食欲が低下しやすいという特徴もあります。
食欲が振れず、栄養素の摂取が十分に行われ、体力が低下しやすくなります。
さらに、食生活の乱れや消化不良によって腸内フローラのバランスが崩れることで、免疫力が低下し、
感染症になりやすくなる可能性もあります。
また、暑い季節には水分の摂取が重要ですが、脳が正しい水分補給を行う信号が送られないことが
あります。そのため、脱水症状に陥りやすくなります。
夏バテを予防するためには、以下のような対策が効果的です
古典的な 41番 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
胃腸を元気にして、弱った体に力をつけます。
特に胃腸が弱っている時には 43番 六君子湯(りっくんしとう)
食欲が低下している時にはお勧め!!
めまいがある時 39番 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅっかんとう)
めまい・ふらつき・吐き気・下肢の冷え・頭痛などには
37番 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)がお勧め!!
半夏白朮天麻湯の中の天麻(てんま)という成分が
ふらつき・めまいを改善してくれるようです。
この暑い夏をなんとか乗り切りましょうね!!
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