米ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院のYing Chen氏らによるこの研究です。
Nures'Health Study(NHS)に参加した4万9000人以上の女性看護師を対象にした研究( NHS参加女性4万9275人(ベースライン時の平均年齢79歳)を対象に、
感謝の気持ちと全死亡および原因別死亡との関連が検討された。
対象女性は2016年に、感謝の気持ちを評価する質問票に回答していた。
この質問票は、
「私の人生には、ありがたいと思うものがとても多い」や
「感謝の気持ちを感じるものをリストアップすると大変長くなる」などの6項目の質問に、
1(全く同意しない)から
7(強く同意する)で回答する内容だった。
対象者の死亡(全死亡、原因別死亡)については2019年12月まで追跡
平均79歳の高齢女性に3年間調査した結果の様です。
高齢の女性へ3年間の追跡なので平均3.07年にわたる追跡期間中に4608人の方がお亡くなりになっています。
最も多かった死因は心血管疾患(1364人)であり、そのほかの死因は、呼吸器疾患、がん、神経変性疾患など。質問票の回答を総計したスコアに応じて対象者を高・中・低の3群に分け、ベースライン時の社会人口学的特性や社会・宗教的参加、メンタルヘルスなどを調整して解析した結果、高スコア群では低スコア群に比べて全死亡リスクが9%低いことが明らかになった(ハザード比0.91、95%信頼区間0.84〜0.99)。
また、死因別に解析したところ、心血管疾患による死亡と感謝の気持ちは逆相関の関係にあり、高スコア群では低スコア群に比べて同死亡リスクが15%有意に低い(同0.85、0.73〜0.995)ことが示された。
まとめ
『感謝の気持ちを測定する質問票での得点が高かった女性では、低かった女性に比べて
あらゆる原因による死亡(全死亡)のリスクが9%低いことが明らかになったという。』
素晴らしい!
人は感謝の気持ちを抱くものに心を傾けることで、健康を改善できる可能性がある!!
当たり前の様なことと思いますが 日々謙虚にそして感謝の気持ちを忘れず精進していきたいと思います。
引用:AMA psychiatry. 2024 Jul 03; pii: e241687.
米国の高齢女性看護師の感謝と死亡率。
Gratitude and Mortality Among Older US Female Nurses.
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