線維筋痛症とは
全身の慢性的な痛みや疲労、
睡眠障害などを引き起こす疾患です。
原因は完全には解明されていませんが、
中枢神経系の異常が関与していると考えられています。
といった症状が挙げられます。
線維筋痛症の診断概念は、
主にアメリカのリウマチ学会
(ACR:American College of Rheumatology)の
診断基準で診断が行われることが多い疾患です。
そのアメリカリウマチ学会(ACR)の
線維筋痛症の診断基準の変遷をまとめてみました。
広範にわたる疼痛の病歴
指を用いた触診により18ヶ所の圧痛点のうち
11ヶ所以上の圧痛を認める
⇒診断のために18ヶ所の痛みの確認が必要でした
当院でも線維筋痛症の治験で18箇所の圧痛点を
確認していました。
圧痛点ではなく自覚的疼痛を評価
線維筋痛症でよくみられる
随伴症状(疲労感・起床時不快感・認知症状等)を
重視し、線維筋痛症の患者さんの全体像を
把握することが求められていました
2010/2011年基準に加え
全身痛であることが必要
(体の5領域のうち4領域以上の痛みがある)
痛みは少なくとも3ヶ月以上持続している
他の疾患の存在は除外しない
(痛みを伴う疾患が併存していてもOK)
線維筋痛症の原因としてはまだ解明されていませんが
遺伝的要因・ストレスや外傷・自律神経の異常・
中枢神経系の痛みの過敏化などが想定されている疾患です。
ICD-10での分類
M79.7 – 線維筋痛(Fibromyalgia)
ICD-11での分類
MG30.01 – 慢性広汎性疼痛(線維筋痛症を含む)
ICD-11では「慢性広範痛症(Chronic Widespread Pain)」
のサブカテゴリとして分類されており、
慢性疼痛疾患の一種として位置づけられています。
MG30.001(慢性広汎性疼痛(線維筋痛症を含む)
線維筋痛症は
アメリカリウマチ学会では診断基準が確立されていま
すが ICD-11での分類で
「慢性広範痛症(Chronic Widespread Pain)」
のサブカテゴリとして分類 されましたが
まだ慢性疲労症候群の様に 診断を否定される医師も少なからず
存在します。
診断基準に合致しない場合は治療方法がないのではありません
慢性疼痛、もしくは身体表現性障害としての治療アプローチはあります。
辛い症状に悩んでいる方は 線維筋痛症に詳しい医師へ相談ください。
線維筋痛症友の会
→友の会から医療機関の相談を受け付けている様ですよ。
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