ネガティビティ・バイアス(Negativity Bias)
という言葉を聞いたことがありますか?
ネガティビティ・バイアス(Negativity Bias)とは、
心理学用語でポジティブな情報よりも
ネガティブな情報の方が強く印象に残り、
判断や意思決定に影響を与えやすいという心理的傾向のことです。
Baumeister et al. (2001) の研究によると、
「悪いこと(ネガティブな情報)の影響は、
良いこと(ポジティブな情報)よりも強い」
という傾向が多くの心理実験で確認されている。
Social exclusion impairs self-regulation.
社会的排除は自己規制を損ないます。
https://psycnet.apa.org/buy/2005-02948-001
Bad is stronger than good 悪は善よりも強い
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1037/1089-2680.5.4.323
John Cacioppo の研究 では、脳の活動を測定した結果、
ネガティブな刺激に対する脳の反応が
ポジティブな刺激よりも強くなることが示された。
●考察
ネガティビティ・バイアスは、
人間が危険を回避するために進化の過程で
獲得した心理的な特性です。
ネガティビティ・バイアスが高い人は
扁桃体と海馬の連携機能が高くなりすぎていることも
想定されます。
※扁桃体(へんとうたい)とは:扁桃体は脳の側頭葉の内側、海馬の
やや内前方に左右対称あり、15~20mm程度のアーモンド型の器官
扁桃体は不安や恐怖といった感情に大きくかかわっている器官
※海馬(かいば)とは:記憶や空間学習能力に関わっている脳の器官。
日常生活において視覚・聴覚・嗅覚・触覚などから得た情報は
海馬に集められて、最後に大脳皮質で保存されることで
記憶として定着することとなります。
現代社会ではこのバイアスが過度に働き、
不安やストレスを増加させる原因にもなり得ます。
そのため、ポジティブな視点を意識的に取り入れ、
バランスの取れた情報の受け取り方をすることが重要です。
心療内科や精神科へ受診される方の 不安障害に該当される方
代表的な不安障害は社交不安障害・広場恐怖症・限局性恐怖症・
全般性不安障害・強迫性障害などがありますが
セルフマネジメントで対処出来なくなれば
やはり 心療内科や精神科で相談されることを
お勧めします!!
不安を克服する治療法はいくつかありますよ。
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