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社会不安障害(SAD)の診断・自己チェック  

社交不安障害はSSRIや認知行動療法、
暴露療法などで治る病気であることが分かってきましたが、
以前は『無視されてきた障害』と言われてきました。

診断基準の一つ

▶▶DSM-5-TRとしては
他者から注目を受ける可能性がある社交場面に関する著明かつ
持続的(6カ月以上)な恐怖または不安を感じる。

恐怖には、他者による否定的な評価
⇒例:屈辱を感じる,恥をかく,拒否される,
  または他者の気分を害する
が関連している必要がある。

さらに、以下の全てに該当する必要もある

  • 同じ社交場面がほぼ常に恐怖または
    不安を引き起こしている。

  • その状況を意図的に回避している。

  • 恐怖または不安が、現実的な恐れと
    (社会文化的な背景を考慮しても)釣り合わない。

  • 恐怖,不安,または回避が有意な苦痛を
    引き起こしているか、社会的または
    職業的機能を有意に障害している。

▶▶簡単にまとめると(自己チェックとして)

①人前での持続的な不安や恐怖を感じている
②そして その場面を意図的に避けている
③そのために生活に障害が来している。

以上の3点です。

 

▶▶診断のための心理検査

  • LSAS(リーボウィッツ社会不安尺度)

  • SPAI(社会不安障害尺度 Social Phobia and Anxiety Inventory)

  • MINI(ミニ国際神経精神医学面接)などがあります。

  • 不安を全般的に見る検査としては
    STAI(特性不安と状態不安に分けて分析)などがあります
     

  ※著作権があるので上記の内容は記載なしとします。 

▶▶性格と病的な障害の違い
内向的・勝手がり屋という性格と、
病的な「障害」は違います。
不安によって生活に問題が出ます。

▶▶年齢による特徴
小児期は精神発達過程の段階があり緊張を自覚出来ず
泣いたり、黙り込んだりする形で現れることもあります。

 

 

3月4月は新しい生活が始まる時期ですね
ご自身が新しい環境に移る方
新しい上司、新しい部下、部署異動などがある
マンションの理事会や町内会の理事会、子供のPTAの役員になるなど
緊張が高まる時期でもあります。

単なる緊張でなく、緊張の為生活の質が落ちるようであれば
ご相談下さい。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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