最近 職場の健康問題で 精神科的な問題が取り上げられるようになってきている。
実際 厚生労働省の資料では精神障害(うつ病などの疾患も含めて)の労災補償の請求件数と決定件数ともに増加の一途です。
精神障害の中で、うつ病は従来『几帳面で真面目な人がかかりやすい』『自分を責めて無理がたたる』『しっかり休養させ、薬を服用するば治る』という風に言われてきたが、従来の古典的対応では対処しきれない、いわるゆ新型うつ病(新しいうつ病)が見られるようになっているのも事実のようである。
実際 うつ病だけでなく 双極性障害(いわゆる「躁うつ病」) パーソナリティ障害 などの知識も必要ではあるが、増加するうつ病の患者さんの中で 一部の新型と言われるうつ病の方には 『自分を責める、周囲に迷惑をかけて申し訳ない』といった言動がみられない、自分がこうなったのは上司のせい、部下のせい、など他罰的な態度が多い、『おおむね不機嫌で他者配慮が乏しい』などの傾向も指摘されている。
しかし うつ病の症状がみられて、ご本人さんがお困りなら、やはり 医療者として治療に全力をつくすのはあたりまえで、時代に対応した治療の取り組みが必要だと思っております。
古典的うつ病の方も、新型うつ病の方も、現在の生活状況をお聞きすれば、やはり 劣悪な環境で頑張って、かなりストレスを抱えられている場合が多く、少しでも心が健康になるように、お手伝いをさせてもらいたいと思っております。