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頭痛と抗うつ薬(SSRI 三環系抗うつ薬)

頭痛!! 嫌なものですね・・・私も時々頭痛でダウンすることがあります。

一次性頭痛は片頭痛や緊張頭痛、群発頭痛などで
この3つが頭痛の大部分を占めております。

国際頭痛学会が示した新しい頭痛分類(ICHD-Ⅱ:国際頭痛分類第二版)では

二次性頭痛の中に『精神疾患による頭痛』が追加されました。 
精神疾患と頭痛との関連は重要です。

 

実際、日本神経学会からの頭痛治療のガイドラインを見る
急性期、つまり発作の時には

トリプタン系(アマージ錠2.5mg・イミグラン錠50・イミグラン点鼻液20・ゾーミッグRM錠2.5mg・ゾーミッグ錠2.5mg・マクサルト錠10mg・マクサルトRPD錠10mg・レルパックス錠20mg)

アスピリン、イブプロフェンなどの薬が勧められていますが

予防となると

三環系の抗うつ薬(トリプタノール)

てんかんの薬バルプロ酸(デパケン・セレニカR)

βブロッカーのプロプラノロール(インデラル) などが有効な薬と挙げられています。

また 経験的に有効として SSRI フルボキサミン(ルボックス・デプロメール) パロキセチン(パキシル) イミプラミン(トフラニール)

なども挙げられています。

慢性疼痛の治療として近年 SSRIやSNRIが使用されてきていますが。

その機序としては

①痛閾値を上げる ②痛みの下方性伝達でセロトニン作動性線維筋痛症とノルアドレナリン作動性線維という2つの疼痛抑制系を介した効果

③オピエート様効果 ④脊髄の後角におけるNMDA受容体を介した効果・・・
などがあるようです。

痛みの無い生活が健康年齢を伸ばします。

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