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夏ばて対策?

2010年8月16日 月曜日

毎日猛暑が続きますね、数年前までは外気温が35度を越えたら、それだけで大騒ぎとなりニュースになっていた時代もあったと記憶してます。

ここ数年35度を超える日が珍しくもなくなり、2007年4月1日から気象庁が35度以上の日を猛暑日と予報用語を改定しました。

たった3年前の話ですからね・・・

ちなみに25~29℃は夏日、30~34℃は真夏日。  毎日毎日 真夏日が当たり前のようになっています。

夏バテという言葉があります、これには、はっきりした定義がなく、夏に起こるひとつの症候群とも言えるものです。

 主に3つの原因があります。

 水分と電解質(ミネラル)の不足 

人間の体温は36~37度のときが生理活動が一番スムーズに行われるのですが、トイレ以外でも自然に汗などで水分やミネラルが失われます、医学的には1日に50Kgの人なら 1.5mLの水分を起きている間に均等に飲むのがいいようです。

  (体重(Kg)×30倍=mL   50Kgの人なら1500mL) 案外 水分を必要としているのですね!!

のどが渇いたと思うときは既に、水分不足、まめに水分を摂りましょう。 

水には軟水と硬水がありますが、硬水にはカルシウムとマグネシウムが多く含まれており、マグネシウムは便通をも良くします。

胃腸機能の低下→免疫力の低下につながります。

 東洋医学の処方に夏ばてには、補剤が使用されますが、補剤は消化吸収能力を高め、生体防御機能を回復させ体力を補う作用があります。                                    

           

補中益気湯(ほちゅうえっきとう):食欲不振を伴う疲労倦怠感のある方に

  

六君子湯(りっくんしとう):胃腸虚弱、消化器症状の強い方に   

人参養栄湯(にんじんえ  いようとう):とにかく体がきつい、貧血があり体力が消耗している方に

③ 自律神経の乱れ

これは ストレスという意味では人間関係でのストレスと同じで、環境的なストレスが自律神経系のバランスを崩して、特に血管運動神経系の症状が強く出易くなります。 冷房の効いた室内から、暑い室外へ踏み出すと めまい・たちくらみなどの症状がそれです。 自律神経の症状は動悸・めまい・耳鳴り・頭痛・肩こり・などからだの様々なところの症状となって現われてきます。

外気温がこれだけ高ければ、調整は難しいとは思いますが、室温と外気の温度差を5度以内にすることが望ましいといわれています。

私は 昔から 夏も冬も 寝る時は冷房・暖房をつけないで寝る。 健康管理の一つとして、続けてきていますが、最近はくじけそうです。(*_*)      これから後1ヶ月 しばらく 暑い日が続きますが、皆さんもお体にお気をつけください。

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