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2週間以上続く咳・・・・夏かぜ??・・・・危険です!!

2010年8月30日 月曜日

当院では一般内科疾患の患者さんも来院されます、心療内科で来院された患者さんで風邪の診察を希望される方もおられます。

『夏風邪が治りません・・・』 そのようにいわれる方が時々いますが ・・・それって本当に夏風邪??

夏風邪の原因は、高温多湿な環境を好むアデノウイルスやエンテロウイルスなどといったウイルスが多いのですが、それらは主にお子さんが感染することが多く、大人では軽症で済むことが多いです。

風邪と考えていても、2週間以上風邪の症状が持続していれば、
きちんと検査が必要です。

長引く咳の正体には 

百日咳  夏型過敏性肺炎  咳喘息 などなど 
危険な病気が原因のこともあるのです。

まず百日咳  ??と首をかしげる方もいらっしゃるかも知れませんが、産経新聞2010.7.4付けの報道によれば、「今年は百日咳が急増中」とのこと  過去10年で2番目の多さ。
『増加の原因などは不明ですが、20歳以上の成人の感染が目立つのが最近の特徴で、今年も成人が51.3%と過半数を占める』との報道←びっくりですね!!!
最も有効な予防はワクチンです。  予防接種法に基づく定期接種としてジフテリアと破傷風のワクチンを入れた三種混合(DPT)ワクチンを接種していても、十数年は効果があるとされていますが、既に抗体価が下がっている方もいるので、ワクチンを打っているから大丈夫とは断定できないのです。

夏型過敏性肺炎は西日本を中心とする高温多湿の屋内の増殖するカビの一種のトリコスポロンによって起きるアレルギー性肺炎で、早期診断の決め手は、長引く夏かぜ・繰り返す夏かぜ・抗菌剤の効かない非定型肺炎は可能性があるのだそうです。

3つ目の咳喘息 これはポピュラーですね、当院でもたびたび診断することがあります。  咳喘息は誰もがなりうる症状で、風邪が治ったのに咳が出続けるという人は、きちんと医師にみてもらってください。血液検査で Ig-Eという項目が高いことがあります。治療は吸入ステロイドが良く効きますよ。

ストレス性咳嗽などの症状の方もいらっしゃいますが、検査せずに すぐに心因性と決めつけず、慎重な診断が必要ですね。

夏かぜ?? 長引く症状は要注意です!!

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