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プラセンタは最近の治療法?

2011年2月12日 土曜日

プラセンタは胎盤のことですが、実は紀元前から利用されていたのですよ!!

プラセンタには紀元前から世界で薬として用いられた歴史があります。

中国では、秦の始皇帝が不老不死の妙薬のひとつに用いたといわれております。 唐の時代には漢方医学書「本草拾遺」の中で紹介されており、明の時代には「本草網目」にて「紫河車(しかしゃ)」の名前で紹介され肉体的及び精神的な疲れや衰えに対して効用のある滋養強壮の漢方薬として珍重されていたことがわかります。

楊貴妃も「紫河車」を服用していたと伝えられております。とても有名な話です!!

ほかにも日本では江戸時代に加賀の3大秘薬のひとつといわれた「混元丹」に紫河車が含まれていました。 西洋では古代ギリシャの医師で西洋医学の父と呼ばれるヒポクラテスが治療に利用していたと伝えられます。 エジプトの女王クレオパトラやフランスのマリー・アントワネットは若返り、美容の目的でプラセンタを利用していたといわれます。 世界で昔から胎盤を医学や美容で使用されていたのですね。

近代に入り1930年代、ソ連でプラセンタ療法の基礎が作られています。

現代のプラセンタ療法の基礎となったのは1930年代旧ソ連のフィラートフ博士が「組織療法」にプラセンタを使用したことといわれます。 その後、この組織療法が日本に伝わり、1950年に組織療法を研究していた医師たちが集まって「組織療法研究所」を設立しました。 プラセンタエキスの注射液の開発にともない1956年に「メルスモン製薬株式会社」に発展させ、厚生省から医薬品の認可も得て更年期障害と乳汁分泌不全の注射薬「メルスモン」の製造販売を始めています。

50年以上前から日本でこのメルスモンが使用され始めているのですね!!

またこれとは別のルートで「組織療法」を日本に広めたのが稗田憲太郎博士先生です。 稗田教授は第二次世界大戦終了後、中国でスプランスキー博士の「組織療法」に出会い、 帰国後、久留米大学の教授を務めプラセンタの利用に関する研究を創めました。1950年に稗田博士の研究でプラセンタ注射液「ラエンネック」が完成しました。

現在でも、この メルスモン・ラエンネックが医療の現場で活躍しております。

私もメルスモン・ラエンネックを打っていますが、とても体調が良くなっていますよ。!!

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