胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん) 聞きなれない病名ですが若い女性に多い疾患です。 心臓から続く血管が、胸郭を出た所で神経とともに圧迫されるので、このような名称となっているのです。
肩のだるさ、肩の重み、腕や手のしびれ、首の痛み、頭痛などの症状があります。進行すると自律神経症状が混在してくるケースもあるようです。
年齢は20代から30代で 7割は女性で、なで肩で、筋肉量が少ないやせ型の人が特に注意です。 (↓ためしてガッテン参照)
慢性的な肩こりがある人、長時間のパソコン作業やデスクワークが多い人、受話器を頭と肩で挟みながら頻繁に作業をする人など注意です!!
当院も30代の女性の患者さんは多く来院されています、うつ病の時には様々な体の変調が出てきますが、それはうつ病の症状なのか?別の原因があるのか?適切な診断が要求されます。
胸郭出口症候群には首・肩を動かす運動療法は必要(関節の可動域を広げ、筋肉をゆっくり伸ばす程度) 。
消炎鎮痛剤および筋弛緩剤などの薬物療法も行うことがありますが、日常的に心地よい程度の運動の習慣は身に付けたいものですね。