当院でも治験(フェーズⅢ)に参加した、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)の期待のお薬 サインバルタ(デュロキセチン)は 日本での発売後1年経過しましたが、1年間の間に臨床でデュロキセチンによる治療を経験した全国の医師からの症例集が 国立精神・神経医療研究センター総長 樋口輝彦(ひぐち てるひこ)先生の編集により 株式会社 医薬ジャーナル社から 2011年6月15日 初版発行しました。
光栄なことに私にもお声がかかり、全国の医師の中の一臨床家として、サインバルタの症例を提示しました。
(85ページ~ Ⅶ Special populationへの投与 2.高齢者の疼痛を伴ううつ病にデュロキセチンが奏功した一例 )
この本は、全国の精神科・心療内科医師へ向けての書物です、サインバルタの即効性・中核症状への効果・再発再燃防止の力・寛解をもたらす力 など 抗うつ薬の本質に関してのテーマが取り上げられています。
抗うつ薬に関しては日本は残念ながら欧米と比較すると10年は遅れていると云われています。
日本でも欧米並みのうつ病治療がこれから進んでいく事を切に望んでおります。