今回の勉強会は 日本で発売して2年が経過する レメロンを中心に 高齢者への抗うつ薬の使用等に関して行いました。
日本の高齢者人口は世界一(平成21年の統計で 65歳以上の人口の割合は、
日本は22.7%で世界の中で最も高い)
その分 高齢者のうつ病を治療する機会も多くなってきます。
高齢者のうつ病は若年者と少し違いがあります。
たとえば ①不安・焦燥が強い ② 抑制が軽い ③心気症状が多い ④妄想形成をしやすい ⑤意識障害を伴うことがある ⑥抑うつ性仮性認知症が多い
⑦身体疾患の併発が多い ⑧治療薬の副作用が出やすい
レメロンはSSRIやSNRIとは異なる作用機序を有する1日1回投与の新規抗うつ剤です。 1週目からの早期効果発現と高い寛解率が期待できます。 特徴的な副作用は、傾眠、倦怠感、体重増加などです。 肝代謝酵素阻害作用は弱く、薬物相互作用は少ないと考えられます。
少し文章が堅苦しくなりましたが、同じうつ病でも 年代によって病気の症状が少し違ってきます、それにより治療を変えていく必要があるのです。
人生 最後まで 笑顔で健康を保ちながら生活したいものです。