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高脂血症治療薬エパデールが一般の薬局で処方可能!!

厚生労働省は、『生活習慣病領域の医療用医薬品を一般用に転用する際の考え方を整理した上でスイッチOTC化を承認する方針を固めた。』

というニュースを目にしました。

エパデールは 血液中の脂肪分(コレステロールや中性脂肪)を低下させます。血液の固まりができるのを防いだり、血管の壁に付着するのを抑えます。血管の弾力性を保ちます。 通常、閉塞性動脈硬化症に伴う潰瘍、疼痛および冷感の改善や高脂血症の治療に用いられています。

エパデールは 今までは医師の診察・診断の元 処方箋が発行され お薬を服用していたものです。それがスイッチOTC化の方向!!!

スイッチOTCとは?!

これまでは医師の判断でしか使用できなかった医薬品を、薬局で買えるようにしたのがスイッチOTC薬です。
OTCとは「Over The Counter」の略で、街の薬局のカウンター越しに売られる薬、つまり市販薬のことを指します。

これからはエパデールは「健康診断等で指摘された、境界領域の中性脂肪値の改善目的に中性脂肪値が150mg/dL以上、300mg/dL未満の人がスイッチOTCとして薬局で処方が可能となりそうです」

しかし、脂質異常症には糖尿病や脂肪肝などが隠れている場合があり、スイッチOTC薬でそれらの早期発見を妨げる可能性があります、また生活習慣病で一番重要な食事療法や運動療法・生活改善などがおろそかになる可能性もあり慎重にしなければならないと思います。 生活習慣病はやはり生活の改善が大切で、薬だけで治すものではないのです!!

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