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安眠の為の対策  ドライスキン 

2011年11月19日 土曜日

秋から冬にかけて皮膚の痒みを訴える患者さんは多くなります。

冬場の痒みは主に乾燥によって生じる『ドライスキイン(乾燥肌)』
由来する事が多いようです。

単なるドライスキン 痒み と侮るなかれ・・・ ドライスキンで『夜熟睡できない』
 『日中作業に集中出来ない』 『掻破による皮膚症状がゆえの引きこもり』などなど 

日常のQOL(生活の質)を著しく低下させる 大きな問題なのです。

ドライスキンとは 皮膚バリア機能の低下、経表皮水分蒸散量の増加、
角質水分機能の低下などにより 角質水分含有量が低下した皮膚の状態を指します。

また ドライスキンは慢性の掻破により病変が湿疹化すると『皮脂欠乏性湿疹』
なってしまいます。 そなるとますます慢性的な睡眠障害へと進んで行きます。

一般的に ドライスキンによる皮膚の痒みは 
抗ヒスタミン・抗アレルギー薬が効きにくいと言われています。 

保湿剤を適切に使用して、ドライスキンを改善させる事が重要です。

保湿剤として 白色ワセリン(プロペト)

 

 

天然保湿因子の一つである尿素を主成分とした尿素製剤(パスタロン・ウレパール・ケラチナミン) 

 

ヘパリン類似物質含有製剤(ヒルドイド) 

などを皮膚の病変や部位、患者さんの好みにあわせて使用していきます。

保湿のタイミングは入浴直後など 各層に水分を多く含んでいる時が効果的です。 

熟睡を阻むもの出来る範囲で無くして質の高い睡眠を確保してもらいたいと思います。

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