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冬季うつ病 

2011年11月10日 木曜日

毎年 秋~冬の時期になると 話題に出る 『冬季うつ病』 

その名の通りうつ症状が冬季に強まるという点で、通常のうつ病とは少し違いがあります。日が短くなる秋から冬にかけてうつ傾向が強まり、春になると自然に回復して元気になるという季節性があります。 20~30代の女性に多いと言われています。

冬至(とうじ):北半球では太陽の南中高度が最も低く、一年の間で昼が最も短く夜が最も長くなる日。毎年12月22日頃 H23年12月22日福岡の日の出は7:20 
日の入りは17:17

夏至(げし):北半球では一年中で一番昼が長く夜が短い日。 毎年6月22日頃 
H23年6月22日福岡の日の出は5:09 日の入りは19:35 

一年間で最大 2時間以上の朝日のずれが生じています。

人間は 朝日を浴びる事で 網膜の刺激を通して 朝モード(活動モード)のスイッチ
(中枢スイッチ)が入ります。 また食事を摂ることも大切です(末梢スイッチ)。

冬季うつ病の方は 慢性的な疲労感が一般のうつ病より強く感じ、
炭水化物(甘いもの)を欲しくなり体重が増える傾向にあると言われています。 
一般のうつ病と同じように SSRIやSNRIなどの抗うつ薬も効果がありますが。
光照射療法がとても良いようです。 

ご自分で出来る対応として、朝起きたらカーテンを全開にする。部屋の電気をつけて、
キチンと食事を摂る。 これだけでもかなり効果があるので やはり早寝・早起き・
朝ごはんは大切ですね。

光照射療法とは違うのですが、パナソニック 「ASSA」という商品があります。 
とてもお奨めです。 目覚ましと連動して 照明が徐々に明るくなる商品です。 
心地よい小鳥のさえずりと共に適度な照度で頭の覚醒スイッチを押してくれますよ。 
睡眠覚醒リズムが強くなりと お肌の調子もよくなります、女性の方はご参考に!!

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