以前 温活の話を書きましたが、温活で使用する漢方のお話をします。
当院では 以前から、漢方エキス 漢方煎じ薬 の処方箋を発行しております。
保険適応しております。
漢方煎じ薬は処方してくださる薬局が限られますが、当院からご案内もいたしております。⇒ 大賀薬局大名店(中央区大名) 漢方みず堂(中央区赤坂)
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通常の漢方エキスは、自然の生薬を原料にフリーズドライのような手法で成分を抽出したものです。
工場で煎じ薬を作り、これを濃縮乾燥させたものです。
インスタントコーヒーをイメージしてもらうと良いと思います。
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それに対して漢方煎じ薬は、本来の漢方薬の主な服用方法です。
生薬をお湯で数十分煮出して作る、液状の飲み薬のことを指します。
煎じ薬は豆からいれたコーヒー、エキス剤はインスタントのコーヒーに例えるとわかりやすいと思います。
温活で有用な代表的な漢方は
24加味逍遙散(かみしょうようさん)
肩こり、疲れ易さ、精神的にも不安定、冷え性で便秘、月経不順、月経困難がある方に適しています。女性にマッチした漢方です。
25桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
比較的体力があり、下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどがある方、しもやけ、しみにも効果あります。
106温経湯(うんけいとう)
血行をよくして体を温める漢方です。冷え性で体力があまりなく、皮膚や唇が乾燥し、かさつく人に向きます。生理不順や生理痛、更年期障害、頭痛、足腰の冷えや痛み、冷えのぼせ、しもやけ、指掌角皮症(主婦湿疹)などに適応します。また、不妊治療に補助的に用いることもあります。
48十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
低血圧で貧血、かつ冷え性の時、栄養不良、痩せていて食欲がなく衰弱している方に適しています。体力と気力を補います。
108人参養栄湯(にんじんようえいとう)
手足の冷え症で貧血気味、慢性の疲れ、疲労衰弱が特にひどい時、手術の前後などで体力が弱っている時などにも使用されます。
118苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅっかんとう)
腰痛や腰の冷えを和らげる漢方です。坐骨神経症、頻尿、夜尿症にも使用されます。
漢方薬は基本的に、それぞれ、その人の症状・体格・病勢などに合わせて使用されるものです。
この寒い冬、暖かい部屋で ゆったりした環境で漢方煎じ薬を試されてみては如何でしょうか?