民主党税制調査会が2012年度税制改正で議論されていた、たばこ増税について13年度以降の抜本改革に先送りするとの方針を決めて以来、禁煙の患者さんの来院が一段落しています。
2010年10月1日からタバコ税率が引き上げられた時には、一気に患者さんが病院へ集中して、全国で数万人の禁煙希望者に対して十分なチャンピックスChampixの供給が出来なかったことがありました。 折角 禁煙の決心をして病院へ来院されても
チャンピックスがどこにもない事態が発生したのです。
『今年はタバコをタツ年』 と西日本新聞の元旦に禁煙の記事が載っていました。(笑)
チャンピックスでの治療はニコチネルTTSや二コレットガムなどのニコチン置換療法での治療より 成功率が高いため、当院でも殆どの方が チャンピックスでの治療を希望しております。
しかし 評判の良いチャンピックスを使用しても一般的な成功率は65% 前後 やはり ニコチン恐るべし・・・なのです。
また チャンピックスでの副作用として 胃のムカムカ・不眠 また 禁煙に伴う苛々をどのようにコントロールするかは 医師の腕の見せ所!! ただ単にチャンピックスを服用すれば 難なく禁煙が成功できるとはいえないのです。 禁煙教育を開始時に丁寧に行い、副作用が出れば、適切な対策をすることが禁煙成功に繋がります。
当然、喫煙欲求の対策も怠らないこと!!
漢方薬の抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ) は禁煙の治療の時に大活躍します。
元々心のバランスを安定にする効果がある抑肝散(よくかんさん)という漢方薬に、
半夏(はんげ)と陳皮(ちんぴ)が加わった方剤です。 半夏(はんげ)や陳皮(ちんぴ)は胃腸の症状を安定化してくれます。 陳皮(ちんぴ)とは温州みかんの皮から作られるものです。 ナチュラルな漢方でしょ!!
この抑肝散加陳皮半夏は 元々神経症・うつ病・吃音・不眠症や更年期障害、
眼精疲労にも使用されているもので、チャンピックスの副作用の
胃腸障害(胃のムカムカ)不眠や禁煙時の苛々に対して抜群の効果を示してくれます。 とっても評判が良い漢方薬です。
タバコが1箱1000円になったら禁煙を始めると答えた方が多かったのですが、健康の為 アンチエイジングにもなりますので 是非 喫煙者は 早々に禁煙を決心する事をお勧めします!!