インフルエンザの流行により 最近頻回にインフルエンザウイルス抗原検査を行っています。
インフルエンザ迅速診断キットについて問い合わせがあるので案内しておきます。
まず 診断までの時間ですが 数種類のキットがありますが、ほとんどが30分以内に判断でき、臨床診断の補助として使用されています。
血液検査ではなく、①鼻腔吸引液・②鼻腔ぬぐい液・③咽頭ぬぐい液などを使用します。 ちなみに①>②>③で検査の感度が高いと言われています。 (感度とは:陽性一致率) または ティッシュに鼻をかんでもらってその鼻汁を検査する事も可能です。 針を使わない検査なので痛みはありません。
インフルエンザ迅速診断キットは発症してから12時間から48時間以内が最適と言われていますが、抗インフルエンザ薬の投薬は48時間以内であることを考えると かかったかな?と感じてその足で来院されるのがベストかと思います。
では 発症とは何を持って発症とするか? 厚生労働省の感染症発生動向調査実施要領による症状診断基準ではインフルエンザ様疾患は①突然の発症②38度を超える発熱③上気道炎症状④全身倦怠感 などのすべてを満たす場合 とされています。
しかし、インフルエンザの予防接種を受けている方は 37度台でも感染している場合があります。 予防接種が効果を発揮して、突然の激しい上気道炎症状が出ない事があります。 疑わしい場合は直ちに検査をすることをお勧めします。
ちなみに インフルエンザの潜伏期間は1~3日と言われているので、数日前にインフルエンザの人との接触があれば要注意です!!
ご参考にしてください。
↑ この人はA型のインフルエンザです!!