「線維筋痛症(せんいきんつうしょう)」とは
原因不明の全身の疼痛(wide-spread pain)を主症状とし、不眠・うつ病などの
精神神経症状と過敏性大腸症候群、逆流性食道炎、過活動性膀胱炎などの
自律神経系の症状を副症状とする病気です。
痛みのみを中心に診ると 線維筋痛症 しかし
精神的要素を入れて診断すると身体表現性障害(疼痛性障害)ともとれる疾患です。
厚生労働省研究班疫学調査にて、本邦で約200万人もの患者さんがいることが確認されていますが、いまだ一般医の25%が病名を知らないとのデータもあります。
(第51回日本リウマチ学会総会・学術集会、藤田保健衛生大の松本美富士先生の報告)
中高年の女性に多く発症しますが、若い世代の発症もあります。
欧米のリウマチ科ではよくある病気と考えられており、米国の有病率の調査では人口の約2%、日本では200万人以上?とも言われています。
線維筋痛症友の会が線維筋痛症の情報提供をしてくれています。
このたび、線維筋痛症に対しての初のお薬 リリカ(プレガバリン)が保険診療の適応と
なりました。
当院でもプレガバリン(リリカ)の治験の参加施設として開発の協力をしてきました。
これから、リリカが線維筋痛症に使用出来るようになり感慨深いものがあります。\(^o^)/ \(^o^)/
線維筋痛症は慢性の筋肉の疼痛を有する疾患、慢性疼痛は心身ともに疲れ果てており、殆どのケースで精神症状(不安や憂うつ感、意欲低下、イライラ感)や不眠症などが合併しており、治療にはリウマチ科、整形外科、心療内科、精神科などの先生で線維筋痛症の正しい知識を持たれているところで行うのが望ましいと思います。
1.薬物治療 抗炎症剤、抗不安薬、抗うつ剤、睡眠剤
2.リハビリテーション
<物理療法>
<運動療法>
ウォーキング、スイミング、水中歩行、エアロビクス、ヨガ、太極拳など
運動そのものは痛みだけでなく気分や抑うつ状態にも効果があります。
(セロトニン強化!!!)
3.心理療法
欧米では認知行動療法も行われている
4.代替療法
鍼灸、マッサージ、指圧、カイロプラクティック、など
5.ライフスタイルの見直し
仕事と休養のバランスの見直し、リラクゼーション
ストレス対策として趣味を持つ
いずれにせよ、まず 線維筋痛症の知識を持つことが大切!!
平成21年4月1日に『日本線維筋痛症学会』が発足しています。
ホームページから情報得られますよ。
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