アメリカの診断基準 DSM-5 最新版では
社交不安障害に関して 少し変化がありました。
まず 社交不安障害という用語 今でも一般的に使用されていますが
これからは 社交不安症(社交恐怖症)という呼び名に変わっていくようです。
しかし これはアメリカの考えで、日本では日本精神神経学会は2008年に社会不安障害から社交不安障害に呼称を変えていますが、実際はどちらの言葉でも通用しております。
DSM-5では 不安や恐怖を感じる例として具体的な状況を示しております。
1:社交状況(例 会話をする、よく知らない人たちと会う)
2:他人から観察されること(例 人前で食べることや飲むこと)
3:人前での行為(例 スピーチをする)
この診断基準ではより具体的に分かり易くなりましたね。
また 症状の持続が6ヶ月以上(18歳以上であっても)となっています、何かの失敗で一時的な症状でないことがその診断に当てはまります。
また 今までは 全般性と非全般性に分けていた下位分類は削除されています。
また SADではパフォーマンス限局という言葉が出てきております。
これは たとえば「会社の会議のみ」「プレゼンのみ」「スピーチのみ」「電話のみ」など症状が◯◯の場面のみしかなく、それ以外は困っていない場合を指すようです。
学会の診断基準は時代ごと変化していきます、医学が進み、病気の解明が進んでいくと考え方や治療が変わっていくのでその変化について行き、現時点で考えられる治療を患者さんに提供していきたいと思っております。
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