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『漢方シリーズ  喉の違和感』

久々の漢方シリーズでの投稿です!!

今回は半夏厚朴湯と柴朴湯という漢方について紹介します。
 

突然ですがみなさんこんな症状はありませんか?

「のどに何かつまった感じがする…」「のどに違和感を感じる…」「無駄に咳き込んでしまう」などなど…。

それはもしかするとストレスが原因かもしれません?!!

ストレスを抱えると胃腸の蠕動運動が乱れることがあります。極度の緊張状態では、顔面がこわばり、声が小さくなり、食べ物がのどを通らない、食欲も低下するという影響も現れてきます。

このような場合、「16半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」という漢方がしばしば使われます。半夏には胃腸の蠕動運動を調整する作用があり、厚朴には自律神経を調整する作用があります。

また、それらに「柴胡」という生薬も入った「96柴朴湯(さいぼくとう)」という漢方も使われます。この「柴胡」とは極めて優秀かつ有効な生薬で、抗ストレス作用や抗炎症作用があると知られています。漢方の長い歴史の中でも古くから好まれて使用され、現在でも多くの漢方に用いられております。
 

柴胡の基原:ミシマサイコまたはその変種の根(セリ科)

昔から「病は気から」というように、ストレスは人間の感覚機能の低下、広い意味で身体機能の低下と密接に関係していると考えられています。 昔の人は経験的にストレスと身体症状の関係を知っていたのですね!!

些細なストレスでも、人間の身体は敏感なものです。
日常においてストレスを消すことはできません。むしろ上手に付き合っていくことがこれからの時代必要になってきます。 病気となる前に、自身の身体に違和感が生じたら直ぐに改善を図りましょう。まずは生活習慣の改善、そして心身ともにリフレッシュして毎日を過ごすことが大切です。

   

漢方薬も使い方次第では 生活の質をグンと高めてくれますよ!!

 

 

 

 

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