妊娠は人生の素晴らしいイベントですよね。
しかし「これから母親になる女性は自分の母親世代よりも妊娠中にうつ病になる割合が高い」ことが、イギリスのブリストル大学で精神疾患の疫学講師を務める、Rebecca Pearson氏を中心とする研究により発表されました。
働く女性の増加により若い女性が家庭とキャリアの両立に迫られていること、SNSなどの発達により他人との比較や情報過多、経済的プレッシャー、家族やコミュニティの支えが少ないことなどが理由として挙げられていますが、これは研究されたイギリスだけの問題ではありませんね。
産後うつはよく知られていますが、妊娠中のうつについてはよく知られていないですよね。
妊娠中はとかく不安になりがち。
でもお薬による治療の不安から受診を避けてしまい治療のタイミングを逃すことが少なくありません
最近の研究では母親がうつ病の場合、薬物療法を受けたほうが子供の発達の面では有利との報告もあります。母親が情緒不安定だと子供もまた精神的疾患の発症リスクも高くなり、育児で虐待に繋がるケースもあります。
産褥期の母親だからこそ必要な方には適切な治療を!!