当院へ円形脱毛症の症状が原因で
通院してくる患者さんは殆どいませんが、
うつ病やうつ状態での通院中に
円形脱毛症が併発している方も時々おられます。
円形脱毛症についてまとめてみました。
円形脱毛症の発症率は、
人口の1~2%と推定されてます。
一生のうちに発症する確率は約2%です。
これは、50人に1人の割合です。
1. 自己免疫反応
円形脱毛は脱毛面積に応じて、
単発型、多発型、
蛇行型(生え際が帯状に脱毛するもの)
全頭型(頭部全体に脱毛が拡大)
汎発型(脱毛が全身に拡大)などに
分類されます。
ダーモスコピーでは断裂毛、
黒色点、漸減毛、
感嘆符毛(毛幹の近位側が細くなった
感嘆符毛が特徴)、
慢性期では黄色点などが
観察されると言われています。
(当院ではダーモスコピー検査は
行っておりません)
男女差はないと言われています。
円形脱毛症の治療は、
症状の重症度や範囲に応じて異なります。
軽症例ではステロイド軟膏や
ミノキシジル(5%)を使用して炎症を抑え、
発毛を促します。
当院では ステロイド外用薬
(アンテベートローション®、
リンデロンVGローション®など)や
フロジン液(カルプロニウム塩化物水和物)
1日2〜3回、適量を患部に塗布、
または被髪部全体にふりかけ、
軽くマッサージ)がよく処方されます。
進行性や広範囲の脱毛には
ステロイドの内服や注射、免疫抑制薬、
抗JAK阻害薬(※当院では行ってません)が
用いられる場合があります。
また、局所免疫療法や紫外線治療
(PUVA療法、エキシマレーザー
※当院では行ってません) も
効果が期待されます。
治療は長期間を要することがあり、
再発率が高いため、
定期的な経過観察が重要です。
ストレス管理やバランスの取れた生活習慣も
治療を補助する重要な要素です。
更に、心理的サポートやウィッグの利用も
生活の質を向上させます。
主に当院ではストレス対策としての
アプローチで治療を行っています。
円形脱毛症患者の40%以上が
アトピー素因を持ち、
半数以上が本人や家族にアトピー素因が
認められています。
アトピーの人に関しては
抗アレルギー薬(アレグラなど)の
内服が有効なことがあると
言われています。
栄養の問題(ビタミンDや鉄、亜鉛不足)なども
関係していることがあるため、
血液検査で問題があれば
補充療法が効果的なこともあります。
いずれにせよ、軽症の場合は
1年ほどで改善するともいわれており、
長期的視点で治療を行うことが必要です。
PS…ヤフーニュースより面白い記事発見!
円形脱毛症治療の新展開:
ミノキシジルの効果と最新研究(大塚篤司)
- エキスパート - Yahoo!ニュース
メニュー
ジャンル
〒 810-0001
福岡市中央区天神1丁目2-12 メットライフ天神ビル4階 (2016年10月1日から天神122ビル→メットライフ天神ビルに変更 2017年10月1日で併記(移行)期間終了)
TEL:092-738-8733