先日 NHKの番組で LOH症候群(ろーしょうこうぐん)(加齢男性性腺機能低下症候群) の番組がありました。
男性の更年期障害といわれるものです。
更年期障害は女性だけではなく男性にもみられます。女性と同じように、ホルモン(テストステロン)が減少することで起こります。
女性の更年期障害と同じく、めまいや疲労感・ほてりなどの身体症状が出ます。 症状は大きく分けると
1:うつ症状 テストステロンの低下はストレス耐性を低下させ→ストレス症状↑→さらにストレス↑の悪循環
2:ED(勃起障害)などの性機能に関する症状 男性象徴の低下→自信喪失→不安・抑うつ↑
3:頻尿、残尿感、などの泌尿器的な症状
女性ホルモンの減少は急激に起こるのに対して、男性ホルモンの減少は徐々に起こるものなので、更年期障害だと気付かずに症状を進行させてしまうケースも多く、また男性は症状を我慢することが多く、結果的にはかなり進行してからの受診になることが多いようです。
検査は
問診(病歴聴取:LOH症候群チェックシートなど) 血液検査(遊離テストステロン・PSAなど) 心理検査 などで行われます。
治療は 患者さんの症状 タイプに分けて漢方治療 抗うつ薬・抗不安薬 などの薬物療法が中心となります。
また日常的な生活指導もとても大切なものです。
医師によっては男性ホルモンのデポ剤の注射治療をされる先生もいるようです。(前立腺肥大の悪化、肝機能障害、注射部位の疼痛・硬結などの副作用に気をつける必要があります)
当院では男性ホルモンのデポ剤は行っておりませんが、デポ剤以外の治療は行っております、思い当たる方はご相談ください。
いつまでも 若く 健康的な生活を保つために 日々の健康管理が大切だと思います。