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良く噛んでものを食べるということ その1

2011年6月17日 金曜日

良く噛んで物を食べる 健康にとってもよいようですね。 健康といっても体だけでなく脳の刺激にもなっているようです。

歯の根っこにある「歯根膜」(しこんまく)という組織、これは 歯を守るクッションの役割でありまた、歯にかかる力を精密に感知する優秀なセンサーでもあります。
口の中にはたくさんのセンサーが存在しますが、噛むときに非常に重要な役割を果たすのが歯根膜です。

歯根膜のセンサーにある神経は、脳神経の中でも最も太い三叉(さんさ)神経につながっています。
噛むことによる歯根膜への刺激は、脳の中枢に送られ、脳の中の「運動」「感覚」をつかさどる部分や「記憶」「思考」、そして「意欲」に関係する部分まで活性化させることがわかってきました。   NHKためしてがってんから

また ダイエットにもとてもよいようです。

咀嚼(そしゃく)とは、嚥下や消化を助ける、食物を噛み砕き、歯ですりつぶし、細かくする行為、運動を指しますが、咀嚼が脳内のヒスタミン神経系を興奮させ肥満防止に有効ということが証明されています。

さらには、ヒスタミンが交感神経系の興奮を介して内臓脂肪の燃焼を促進し、熱産生を亢進させ、体重が減少することも実証されています。

ゆっくり 食べ物を噛みながら 食事をするだけで、脳の刺激やダイエットになるのだから日々の生活に取り入れて生きたいものですね。  

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