トップ  > 病院長ブログ  > カビが原因でアレルギーの症状に

カビが原因でアレルギーの症状に

2011年6月8日 水曜日

2011年 九州北部地方も6月6日に梅雨入りしましたね! これからの季節 カビが問題に!!  カビの胞子 一般住宅の室内で1立方メーターに300~500個は普通に存在しています。 梅雨時は3倍以上に増加します。 

カビは吸入アレルギーの代表といわれる「気管支ぜんそく」「アレルギー性鼻炎」
 の要因となります。花粉、ダニ、ハウスダスト、黄砂、大気汚染物質などと同等です。

子供の「気管支喘息(きかんしぜんそく)」の原因はダニに次いで 第2位です。

カビが皮膚に触れた起こる「アレルギー性皮膚炎」「蕁麻疹(じんましん)」 カビのついた食品を食べることで「アレルギー性胃腸炎」 カビの胞子が目につくと「アレルギー性結膜炎」 なども注意が必要です。

ほとんどの家庭の洗濯機の洗濯槽の内側にカビが発生しています。
 洗濯物にカビが付着し「アトピー性皮膚炎」を悪化させます。  生活の中でカビは予想以上に遭遇しているものです。

 直接的にカビの胞子の問題もありますが、 最近の研究で 『カビの胞子ではなく、カビが排出するガスで、シックハウス症候群の原因物質になっている可能性がある』ということが分かってきました。 こうした微生物由来の揮発性有機化合物のことを、「MVOC」と呼ばれています。 シックハウス症候群は新築の住宅で問題と思われがちですが、このMVOCにより 古い家でもシックハウス症候群は起きる可能性があるのです。

カビそのものの問題もありますが、カビアレルギーも問題!! その診断は 血液検査で出来ます 特異的Ig-E検査で行えます。(当院でも出来ますよ!!)

いずれにせよ カビに対しての対策は 湿度管理(湿度60%以下)・温度管理・空調管理・清潔保持(掃除でカビの栄養を除去:重曹水や中性洗剤で掃除、消毒用エタノール(70%以上の濃度)をスプレー)・生えてしまった場合には専用のカビ取り剤 などなど 

日ごろから気をつけたいものです。

〒 810-0001

福岡市中央区天神1丁目2-12 メットライフ天神ビル4階 (2016年10月1日から天神122ビル→メットライフ天神ビルに変更 2017年10月1日で併記(移行)期間終了)

TEL:092-738-8733