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シックハウス症候群

2011年6月7日 火曜日

よく耳にするようになった シックハウス症候群 よく聞く言葉ですが 実態はあまり知られていないもの。

一般的には、建物の建材や、家具などから出る揮発性の化学物質が原因で起きる体の不調をシックハウス症候群と言います。

目・鼻・のどなどにある粘膜が、化学物質に刺激され、「せきや涙、鼻水」などがでます。さらに粘膜への刺激で知覚神経が過敏になるため、体がかゆくなったり、蕁麻疹(じんましん)が出たりする人もいます。その影響は、自律神経などにも関係し頭痛・吐き気・不眠など、場合によっては、うつ症状を引き起こすこともあります。 

国は、ホルムアルデヒドなど13種類の化学物質の規制値を決めました。  当院 アイさくらクリニックでも 院内の換気は24時間電源を落とすことはありません、 大切な電気節電もしないといけないのですが、平成15年7月15日からの改正建設基準法で 終業後 誰も居ないクリニックでも換気は続いています。

シックハウス症候群の検査には眼球電位図(EOG)、目の感度を評価する視覚コントラスト感度検査、光に対する瞳の反応を評価する電子瞳孔計による瞳孔検査、免疫検査、内分泌検査などがありますが、確定診断として唯一の方法は『ブーステスト(チャレンジテスト)』です。

これは実際に化学物質を患者さんに曝露(ばくろ)し、何らかの症状が誘発されるかどうかを確認する検査です。この検査を行うためには、化学物質を低減化したクリーンルームが必要で、この設備は国内でも数カ所程度しかなく現実的には確定診断は難しいのが現状です。

<シックハウス症候群の主な症状>
・頭痛、吐き気、不眠、うつ症状
・せき、鼻水、涙  ・ かゆみ、蕁麻疹(じんましん)   

これらの症状が特定の場所でより強くなるのであれば まずはシックハウス症候群を疑う事が大切です。 

慢性のうつの身体症状の様に思える症状でも いろんな疾患が隠されている事があり、注意が必要ですね。

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