うつ病と躁うつ病 両疾患とも 同じ様にうつ状態があるので、同一の疾患とも思われがちですが、違う病気なのです。
躁うつ病は最近は 双極性障害とも呼ばれますが、うつ状態と躁状態の両方の病相があります。
うつ状態の辛さと対照的に 躁状態は本人は快調と思っていても、普段しない大きな買い物をしたり、お喋りが多くなり、注意力散漫で苛々したり、睡眠時間が短くても疲れを感じなかったり、行動量が増え、一見良いように見えますが、躁うつ病の人の躁状態は後にうつ状態が来た時 とても辛い思いをするので、やはりキチンをベースの感情を把握して、躁とうつの振幅を小さくする必要があります。
このたび この躁うつ病(双極性障害)の治療薬として
ラミクタールというお薬が適応されました。
元々 『てんかん』 の薬だったのですが 躁うつ病(双極性障害)の 気分エピソードの再発・再燃抑制に効果があると厚生省が認可し、諸外国と同様に 日本でも
躁うつ病(双極性障害)の治療薬としても使用されるようになったのです。
当院でも ラミクタールのお勉強会を行いました。 GSKの笹沼さん有難うございました。
うつ病の治療経過中 躁状態が入ってくると 治療方針は見直されます。
抗うつ薬から気分安定薬への変更が検討されます。
患者さんも正しい知識を持って心のバランスを維持していってもらいたいと思っております。