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ジプレキサ 双極性障害のうつ症状の改善効果

2012年2月15日 水曜日

躁うつ病 (双極性障害 そうきょくせいしょうがい)の治療には現在、薬物療法が中心となっていますが、主に気分安定薬といわれるお薬が再発の予防として広く使用されています。リーマス デパケン(バレリン) テグレトール ラミクタール などなど。

また メジャートランキライザーと呼ばれていた、抗精神病薬も躁うつ病(双極性障害)の躁状態や再発予防に使用されてきましたが、このたび ジプレキサ錠が双極性障害におけるうつ症状の改善にも適応が追加されるようです。

ジプレキサは2000年に統合失調症、2010年に双極性障害における躁症状の改善の適応を取得していますが、それに続いての適応追加です。

抗精神病薬の中には統合失調症ばかりでなく躁うつ病(双極性障害)への抗躁効果と抗うつ効果を持つものも多くあります。

うつ状態の患者さんの診察で うつ病からくるうつ状態なのか?躁うつ病のうつ状態なのか?といった鑑別が必要になる事があります、実際のところは初診での鑑別は難しいのですが、双極性障害であれば、気分安定薬といったお薬が有効です。 また双極性障害の方には抗精神病薬も適切に使用されれば、抗精神病薬の中には抗躁効果と抗うつ効果を持つものもあるので、再発予防の点からみても患者さんの生活の質の向上が期待されています。

うつ病治療は、双極性障害のことも考えて治療を行う必要があります。 

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