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物忘れと認知症の境目

2012年2月6日 月曜日

人間の脳は20歳に脳機能のピークがあると言われていますが、実際は50歳代までは頭の使い方によっては脳機能ピーク維持できるようです。

しかし50歳以降は徐々に老化現象が始まります。 老化現象から生じる生理的な物忘れであれば心配はありません。 しかし、同じ物忘れでも病的なものから生じる場合があり、その最も多いのが認知症(にんちしょう)です。 65歳以上では13人に1人  85歳以上では4人に1人が認知症と言われています。

認知症の多くはアルツハイマー型認知症で認知症の原因の63%に及ぶといわれています。

認知症は①年のせいだから仕方がない ②治らないから仕方ない ③予防できないから仕方ない と誤解されていますが。

Ⅰ薬物療法で進行の抑制と症状の軽減  Ⅱ非薬物療法(脳の活性化)  Ⅲ介護の力 などで QOL(生活の質)が確実に向上すると言われています。

脳を活性化するため 薬物療法で神経細胞を守り、機能を向上させ、薬を使用すれば治療しない場合と比較して4~5年 進行を遅らせる事が出来ます。 この4~5年の差は家族にとって 大きな4~5年だと思います。  たった4~5年 されど4~5年です。 この4~5年で沢山の思い出を作る事が出来ます、親孝行も出来ます。

同じ話をくりかえす 

置き忘れ、しまい忘れ

ものの名前が出てこない

だらしなくなった

知っている人の名前が出てこない

ささいなことで怒り易くなった

約束をすっぽかすことが増えた

外出を億劫がる

財布を盗まれたという

理由もないのに気持がふさいでいる

このような症状でお困りなら 現在 アリセプト  レミニール  イクセロンパッチ・リバスタッチパッチ  メマリー といったお薬で進行の抑制が出来ますよ。 また抑肝散(よくかんさん) や抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)という漢方薬も認知症に対して進行抑制効果が報告されています。 当院でも高齢の方に 簡単な記憶力テストやCTの検査を紹介して、認知症の可能性があれば 早期の治療を推進しております。 まずはご相談を。 

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