『インフルワクチン 乳児・中学生に予防効果なし 慶応大など、4727人調査』
ちょっと驚きのニュースがありました。 しかしデータをよく見てみると
A型に関しての発症防止効果
6~11カ月→効果認めず
1~2歳=72%の効果(+)
3~5歳=73%の効果(+)
6~12歳=58%の効果(+)
13~15歳→効果認めず
以前からワクチンの効果が低いとされる
B型は全年齢で26%の効果
チーム代表の菅谷憲夫・けいゆう病院感染制御室部長は「
13~15歳という中学生の年代で効果がみられない理由は今後の検討課題だ」と話しているとのこと
こども(小児)にはすべての年代に効果がないとの誤解を受ける、危ういニュースだと思いました。
一般的には
インフルエンザワクチン注射の予防効果は60~70%と言われています。
(平成11 年度 厚生労働科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業「インフルエンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷齊(国立療養所三重病院))」の報告では、
65 歳以上の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったとされています。厚労省ホームページより)
簡単に考えられがちなインフルエンザ感染ですが
厚労省ホームページのデータから
『例年の
インフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。 国内の
2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214人(2001年)~1818人(2005年)です。
また、
直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する
超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、
世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。』
流行が始まってからの『うがい・マスク・手洗い・無駄な外出を控える・加湿器をつける・十分な睡眠・適切な食事』はもちろん大切ですが、予防接種は特に大切なものと考えております。
今年からインフルエンザワクチンは
3価から4価に強化されています。
(毎年流行が予想されるA型2つとB型1つ→今年からA型2つとB型2つの株が入っています) 今年もアイさくらクリニックは予防接種を推奨しております。
感染しない日々の強い体作りが大切ですが、感染の流行に対して準備はしておきたい者です。